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【大阪ハイテクノロジー専門学校】 上海中医薬大学で教員が講義 伝統医学と西洋医学とのコラボレーション! 

上海中医薬大学での講義風景 教壇に立っているのは筆者

 大阪ハイテクノロジー専門学校の臨床工学技士科の教員による中国の提携大学での集中講義は9月25日~9月27日、上海中医薬大学の生物医学工程専攻の学生さん達を対象に、人工呼吸療法について学ぶ「生体代行装置学(呼吸)」の講義を行いました。同中医薬大学の生物医学工程専攻の学生さんは、西洋医学についても日頃から学んでおり、中国語で書かれた生理学の教科書は私たちが日本で学んでいる「基礎医学」とほとんど同様の内容でした。

 今回担当させて頂いた講義は「呼吸療法」に関する内容でした。同一疾患について、「中医薬的アプローチ」と「西洋医学的アプローチ」を出し合い、お互いに学んできた医学的知識についての意見交換も行ないました。その中でアプローチの仕方や考え方の違いなどが明らかになる場面も時折、見受けられました。西洋医学を学んできた教員としても、伝統医学の哲学的な考え方はとても勉強になりました。

 上海中医薬大学の生物医学工程専攻の学生さん達は卒業後に、病院の設備に関する部署(中国では設備課、日本での用度課や施設係、電気係に相当)や医療機器メーカーに就職するようです。日本で厚生労働省から国家資格として認められている「臨床工学技士」と同じような資格制度が中国でも確立されれば、日本のように臨床現場で働くことも可能になる日が訪れるものと思います。

  • 「生体代行装置学」を講義する筆者

  • 学生の授業風景

 これからも、大阪滋慶学園の教員として中国と連携し、国際的な専門職人材の育成に努めていきたいと思います。

大阪ハイテクノロジー専門学校 臨床工学技士科 加藤 貴充)