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【東京バイオテクノロジー専門学校】 感動の「京都大学iPS細胞研究所」見学記

2010年4月に開設された京都大学iPS細胞研究所2010年4月に開設された京都大学iPS細胞研究所
京都大学iPS細胞研究所(サイラ)が発行する刊行物
京都大学iPS細胞研究所(サイラ)が発行する刊行物京都大学iPS細胞研究所(サイラ)が発行する刊行物

 東京バイオテクノロジー専門学校のスタッフ数名は8月26日(月)、京都大学iPS細胞研究所(英名Center for iPS Cell Research and Application,Kyoto University=CiRA(サイラ))を見学させていただく機会を得ました。

 サイラとは説明するまでもなく、iPS細胞の基礎研究および応用研究機関であり、再生医療の実現をめざす世界初の中核機関という役割を担っています。所長の山中伸弥教授が2012年のノーベル医学生理学賞を受賞されたことは、余りにも有名なことです。私たち「バイオテクノロジー」を標榜する専門学校としては、サイラの見学は当然ともいえる研修なのです。

 京都市左京区の京都大学吉田キャンパスの一角に、サイラはありました。5階建て地下1階の建物で、1階にはiPS細胞の解説や、サイラのこれから10年間の目標などが分かりやすくパネルなどにまとめられ、一般の見学者にも開放されていました。
 
 研究室のあるフロアはオープンラボ形式といって、研究室間の仕切りを取り払った構造が特徴になっています。研究者同士、いつでも自由に議論ができるようにとの配慮だそうです。一方、iPS細胞を作り、保管するフロアのセキュリティーは非常に厳重でした。細胞培養をする部屋は私たちも入ることはできず、別室でVTRにより、iPS細胞の培養と品質の確認・保存まで、人為的なミスを入り込ませないシステムの説明を受けました。
 
 東京バイオでは、9年前に再生医療コースがスタート。現在は動物バイオコースで、再生医療の現場で求められる人材養成に取り組んでいます。日本発のiPS細胞を使った再生医療やバイオ技術が目覚しく進歩していくと考えられる今後、もっともっと授業や研修などのプログラムを充実させなければと、改めて気持ちを引き締め、帰途に着きました。

(小室)