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【東洋言語学院】 東日本大震災から3年 留学生に防災訓練を実施

葛西消防署からの講話の様子

 留学生が多数通う東洋言語学院では、火災や地震、事故などの不測の事態に備えて、3カ月に一度、防災・事故防止訓練を行っています。訓練のテーマは、学生の状況や季節、社会事情などを考慮して決めていますが、このほど実施した訓練は、東日本大震災から3年を迎えたこともあり、『地震』としました。葛西消防署のご協力のもと、以下の5項目の訓練を行いました。

① 避難訓練・・・地震から火災が発生したと想定、教室から避難場所の公園まで、ルートを確認しながら避難
② 消火訓練・・・火災が起きた場合の具体的な対処法
(消火器の使い方の説明と実践、および周囲への効果的な呼びかけ方)
③ 通報訓練・・・火災や事故が発生した際の警察、消防への通報の仕方
④ 起震車体験・・・地震が疑似体験できる起震車で、震度6強から震度7の揺れを体験
⑤ 危険予測・・・実際に地震が発生した場合の身の回りの危険について話し合う

消火訓練消火訓練通報訓練通報訓練起震車体験起震車体験

 避難訓練や消火訓練、通報訓練は毎学期行っていますが、今回は葛西消防署から直接指導を受けることで、より具体的に、現実味を帯びた訓練を行うことが出来ました。特に通報訓練では、実際に消防本部に電話が繋がっていると想定し、どういう言葉で何を伝えるべきかを訓練しました。日常では使わない言葉が出てくるために学生達も四苦八苦していましたが、それも気付きの一つと捉え、積極的に取り組んでいました。初めての起震車体験も注意点を忠実に意識しながら、真剣に取り組みました。

 日本では小学生から避難訓練を行い、当たり前と思っている様々な行為が、留学生にとっては当たり前ではない事が多々あります。学生達の大切な命を預かっている学校がまずその認識を明確にし、学生が安心して日本で暮らしていけるように、配慮しなければなりません。

 東洋言語学院では普段から、学校という小さな社会にこもることなく、広く地域社会や行政と関わってゆく教育を目指しています。なぜなら、災害を生き抜くためには、周囲との協力関係がカギを握っているからです。これからも地域の皆様と互いに助け合えるように、共に歩んでいきたいと考えています。

(事務局 和田)