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学校法人大阪滋慶学園5校の入学式 1,350名の入学生が医療職・福祉職への期待に胸を膨らませていました
2023.04.19
共信・共進・共創2023-。早々と満開を迎えた桜が輝く中、学校法人大阪滋慶学園の専門学校5校の入学式が4月5日(水)、1,350名の新入生を迎えて、大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で行われました。入学式は午前と午後の2回に分けて“第1回目の授業”として挙行され、マスクの着用が自主判断に任される中、全員がマスクを着用して式典に臨み、各校の入学生代表がそれぞれ夢の実現に向かって宣誓を行いました。
入学生の皆さんは、学校長や理事長からのメッセージや第2部の卒業生や在校生によるプレゼンテーションなどに真剣に耳を傾け、終了後はクラスメイトや保護者とマスクを外して記念写真を撮るなど、新たな学園生活に期待を膨らませていました。
今年は、保護者の臨席も解禁され、予想を上回る保護者の方々の参加で急遽、椅子を増設したり、ご来賓として、業界団体の御代表などにも多数ご臨席いただいたり、コロナ前の入学式風景がようやく戻ってきたようでした。
午前の入学式は、大阪医療技術学園専門学校、大阪医療福祉専門学校、大阪医療看護専門学校の3校合同の形で、また午後の入学式は、大阪ハイテクノロジー専門学校と大阪保健福祉専門学校の2校合同の形でそれぞれ行われました。
いずれも国歌静聴、入学生発表に続いて、学校長を代表して、橋本勝信学校長と、学校法人大阪滋慶学園理事長として滋慶学園グループの浮舟邦彦総長が入学生に訓辞と祝辞を述べました。
橋本学校長が訓辞「やり抜く強さを身に付けて下さい」
「皆さんは大きな目標と希望をもって医療専門職をめざして本校に入学されました」と歓迎の言葉を述べた橋本学校長は、大阪滋慶学園の教育方針を紹介した後、臨床検査技師や言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、はり師・鍼灸師、視能訓練士、看護師、バイオ技術者、臨床工学技士、柔道整復師、アスレティックトレーナー、診療放射線技師、社会福祉士、精神保健福祉士、保育士など、専門資格の分野で関西トップクラス、また日本でも有数の国家資格などの取得者数を誇り、医療や福祉、健康スポーツ分野からの大きな信頼を得ていることなど具体的な数字を上げながら各校の特色などを紹介しました。
また、「卒業までに学ぶ力、伝える力、コミュニケーション能力、教わり上手になって欲しいと思います。やり抜く強さを身に付け、必ず成長できると信じています」と述べ、最後にウォルト・ディズニーの言葉「夢をかなえる秘訣は4つの言葉に集約される。それは『好奇心』をしっかり持ってください。2つめは小さな『自信』を積み上げてください。3番目はチャレンジする『勇気』、そして『継続』です。継続は勝利の女神かもしれません」と紹介し、さらにナポレオンが述べた「何かを成し遂げるために面倒なことなど何もない」と合わせて2つの言葉を贈りました。
浮舟総長が式辞「Let’s greet each other with a SMILE! コミュケーションの原点は笑顔でのあいさつです」
学校法人大阪滋慶学園理事長で滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は、全教職員を代表して式辞を述べました。2020年から続いてきた厳しいコロナ禍の中で新入生の皆さんが努力し乗り越えてきたことに触れたうえで、「皆さんは自分の夢、やりたい仕事を見つけて、今日の入学式を迎えられました。それは決して簡単ではなかったはずです」と自己発見の大切さを指摘しました。
「今日の入学式でその皆さんの夢とか思いをしっかりとした目的・目標に変えていかなければなりません。まず卒業時点での目標をしっかりと定めて今日からの学びをスタートさせることが大切です。国家試験のある学科は、国家資格を手にしなければ望む仕事に就けないのですから、試験に合格するのだという強い想いを持つこと、それに向かって毎日の学びを続けることが大切です。プロのスペシャリストを目指して、やりたい仕事のキャリアを伸ばしていくための専門教育の基礎、基本を学ぶ大切な学園生活が始まるのです」と述べました。
また浮舟総長は、職業人教育を通して社会に貢献するというグループのミッションや、建学の理念の実学教育・人間教育・国際教育についても理解を求めたあと、「ぜひ学びの習慣を身に付けて下さい。業界で仕事をしていく上でのプロとしての身構えとか気構え、心構え、さらに社会人基礎力などを身に付けることも大切です。学校のいたるところに『今日も笑顔であいさつを Let’s greet each other with a SMILE!』の標語がかかっています。コミュケーションの原点は笑顔でのあいさつです。良い生活習慣を身に付けてください」と訴えました。
さらに、「社会はグローバル化してきています。国を超えて世界が皆さんの職場です。コミュニケーション言語としての英語は重要であり、専門英語に留意し、真の国際的な感性を身に付けてグローバルな視野、視点を持った人材になって欲しいと思っています」と要請しました。
そして、「皆さんは素晴らしい仲間と一緒に同じ道をめざします。仲間や先生方との人間関係、これからの業界の方々との人間関係、このネットワークがプロのスペシャリストとしての将来の大きな財産になるはずです。無駄な時間はありません。一コマ一コマを大切に、学びをスタートさせていくことが大切です。皆さんが見つけた目的・目標を明確に力強く歩み出してください。我々はそれを全力でサポートします」と夢の実現を目指す新入生を激励しました。
各方面から入学生を励ます357通の祝電
御来賓の紹介や国内外の各方面から頂いた357通の祝電のうち一部の披露が行われた後、社会に貢献できる人間となるべく、実りある学校生活を送ることを誓って、午前の入学式では3校の代表が、また午後の入学式では2校の代表がそれぞれ、誓詞を橋本学校長に手渡しました。橋本学校長は「健康に留意して頑張ってください」と言葉をかけました。
午前の3校合同入学式 3校代表が宣誓を行いました
大阪医療技術学園専門学校 新入生代表「人の命を救うことのできる臨床検査技師をめざします」
小学校時代の恩師がガンで亡くなったことから医療職を志した入学生代表の臨床検査技師科の学生は、新型コロナウイルスが流行した高校生時代に検査業務の重要性を再認識。「これらの経験から病気の早期発見によって、人の命を救うことのできる臨床検査技師をめざすことを決意しました」と述べ、中高時代にバスケット部で身に付けた忍耐力を生かして、「専門知識と技術を身に付け、社会貢献できるよう日々努力します」と宣誓しました。
大阪医療福祉専門学校 新入生代表「患者さま一人ひとりが考える幸せな生活の実現をサポートできる存在に」
身体面だけではなく精神面でのアプローチも踏まえてサポートできることに惹かれて作業療法士を志した入学生代表の作業療法士学科の学生は、オープンキャンパスで不安なことを親身になって聞いてくれた先生やスタッフに接し、「私もこんな風に、寄り添えるような作業療法士になりたいと思い入学を決心しました。作業療法士になったら正確な知識でまず患者さまに信頼して頂けるようになること、また患者さま一人ひとりが考える幸せな生活の実現に向けてサポートできる存在になりたいです」と誓いを述べました。
大阪医療看護専門学校 新入生代表「思いやりと笑顔溢れる、優しい看護師を目指します」
幼いころから看護師にあこがれていたという看護学科の学生は、「患者さん一人ひとりに寄り添い、思いやりと笑顔溢れる、優しい看護師を目指します」と力強く述べました。そのために、「私たち14期生は、一つ、看護の知識や技術、判断力を身に付けるために日々努力します。二つ、患者さんの気持ちに配慮できるために、人を理解する力、コミュニケーション技術を磨きます。三つ、共に学ぶ仲間と励まし合いながら協力し合います。以上3点について、看護学生として自覚と責任をもち励むことを誓います」と宣誓しました。
午後の2校合同入学式 入学生代表が宣誓
大阪ハイテクノロジー専門学校 入学生代表「あらゆる症例に対応できる鍼灸師を目指して」
体を痛めてしまった人を少しでも楽にできる鍼灸治療に興味をもった鍼灸スポーツ学科の学生は、「先生や先輩から積極的に学び、鍼灸師として求められる専門知識や技術を習得するために日々研鑽していきます。そしてあらゆる症例に対応できる鍼灸師を目指して、粉骨砕身の思いで努力することを誓います」と宣誓しました。
大阪保健福祉専門学校 入学生代表「コミュニケーション能力の高い福祉専門職を目指します」
中学時代まで祖父母の身の回りの世話を経験したことから介護職に就こうと考えたが、より幅広い視野で生活全般の支援を行える社会福祉士を目指すことにしたという社会福祉科の学生は、「社会福祉士は多くの方に寄り添ってサポートし、どれだけ信頼されるかが大切だと思います。将来は介護福祉士の資格も取って、多くの現場経験をして新しい発見を続け、コミュニケーション能力の高い福祉専門職を目指していきます」と言葉に力を込めて誓いました。
第2部では卒業生や在校生が卒業研究についてプレゼンテーションを行いました
入学式2部では、新入生は、入学前をキャリア形成(自己発見の時)の時期、在学中をキャリア設計の時期、卒業後をキャリア開発の時期と位置づける大阪滋慶学園のキャリア教育の取り組みや、海外29校の大学や教育機関と提携した海外研修、卒業研究など様々な教育プログラムなどについて、動画を使いながら説明する先生の講義を聴きながら学びました。
また、大阪滋慶学園が建学時から取り組む卒業研究について、午前の入学式では、昨年度の滋慶教育科学研究所奨励賞を受賞し、この春、大阪医療技術学園専門学校を卒業し医療機関で働く先輩2人が医療秘書のパソコンでの業務の自動化に取り組んだ卒業研究「RPA活用における業務改善と効果について~医療秘書におけるDX推進~」の成果を披露。この研究は日本医療秘書学会の第20回学術大会で優秀賞の「日野原重明賞」を受賞しており、先輩の2人は「皆さんもぜひ頑張ってください」と新入生を励ましました。
午後の入学式では、大阪ハイテクノロジー専門学校の臨床工学技士科 昼間部3年生がチーム研究の代表として、長期間にわたる呼吸器の使用で衰弱した呼吸筋のリハビリを促すための電気刺激システムの開発に取り組んだ卒業研究「腸腰筋の電気刺激における自発呼吸を促す基礎システムの開発」を発表しました。魚での実験では筋肉を動かすことに成功したことを報告した在校生は、「将来的にはヒトの腸腰筋に電気刺激を与えるためのデバイスを開発し、この治療法を成功させたいと」述べ、新入生の皆さんも2年後の自分たちの姿を想像しながら興味深く聴き入っていました。
就職 昨年の求人倍率は8.6倍
このほか、就職については、大阪滋慶学園の就職活動の看板イベント「就職フェア」の紹介もあり、令和4年度は251法人が参加され、42.5%の学生がこの就職フェアに出展した事業所から就職内定をもらったことや、昨年度の求人件数は1万4,092件、求人数は8万7,527人で求人倍率8.6倍だったことが報告されました。
担任の先生方が「プラスαのチャレンジを」と激励メッセージ
最後に担任の先生方が登壇、代表の先生から「普段の学びだけではなくボランティア活動や学校外の活動、資格の取得などプラスαのチャレンジをぜひして下さい」「皆さんが目指すのは人と接する職業です。信頼関係を構築するために一歩ずつできることがあります。それは笑顔でのあいさつです」と激励のメッセージが贈られました。
また、入学式の終了後に、第一回目の保護者会も行われました。