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滋慶学園グループ、大阪市北区・西区・淀川区と3区合同の包括連携協定を締結しました!

包括連携の協定書に署名・捺印をし、書面を交わしました

一般社団法人滋慶学園グループと大阪市北区・西区・淀川区による包括連携協定の締結式が6月19日(月)、北区役所で行われました。地域の様々な課題に対応し、区民サービスの向上と地域活性化を図ることが目的です。一般社団法人の代表理事をつとめる滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は、「我々は職業人教育を通して社会に貢献することをミッションに掲げています。今回の連携を機にさまざまな分野でグループ各校が3区の方々と連携を図ることになり、さらに多くの社会貢献に寄与することが出来ると思います」と話しました。3区合同の連携協定は珍しいとのことです。

締結式には、北区の前田昌則区長、西区の三村浩也区長、淀川区の岡本多加志区長が出席。また一般社団法人滋慶学園グループからは、浮舟総長のほか猪尾卓也常務理事、大畑和彦顧問らが出席しました。

グループの学校は北区に3校、西区に7校、淀川区に8校。3区で計18校になり、連携内容として、①安全・安心に関すること、②地域コミュニティ活性化に関すること、③教育活動支援に関すること、④高齢者支援に関すること、⑤健康・福祉に関することが柱となっています。

冒頭のあいさつで浮舟総長は、社会貢献事業として2002年から中学・高校生を対象に色々な職業が体験できる「職業体験セミナー」を開催、大勢の生徒が参加し、大阪府・大阪市の教育委員会などから後援を得ていることを説明しました。「また区民祭りやイベント、学園祭、eスポーツ体験などで、各学校が3区の方々と連携し、さまざまな取り組みをさせていただいております」と紹介しました。

さらに2016年に大阪府教育委員会と教育に関する連携協定を結んだこと、2021年には東京都江戸川区と教育や災害対応に関する包括協定を締結したことに言及。「行政とのさまざまな連携協力の結果として、中学・高校生に職業理解をしてもらう出前授業も行なっています。とくに中学生には早い段階から職業への関心を持ってもらえるようになりました」と語りました。

  • 滋慶学園グループの取り組みを説明する浮舟総長
  • 前田区長はこれまでの学校との連携を紹介しました

eスポーツの活用、福祉の向上…。各区長も包括連携に大きな期待

続いて、北区の前田区長は滋慶学園グループの放送芸術学院専門学校などとの連携によるさまざまな取り組みについて披露。今年の初めには災害時の対応を動画で学ぶ「避難所開設運営マニュアル」を学生と協力して作成しました。昨年秋には北区民カーニバルのプログラムとして行った「ギネス世界記録に挑戦!10万枚の感謝状~北区から世界へ~」の認定式の司会を学生にやってもらい、メディアにも紹介されたといい、eスポーツのイベントでは大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校の学生に全面的に任せたそうです。

「今年11月には中学・高校生の夢づくりを応援する職業紹介イベント『夢キタ万博』を開催します。ロボットメーカーや宇宙航空研究開発機構などにも参加してもらいますが、滋慶学園グループに協力してもらうことになっています。一緒に子どもたちの夢づくりを継続して行っていきたい」と連携を歓迎しました。

西区の三村区長は地域支援や街のイベントなどで学校との連携をすすめていることを述べ、「2025年に大阪・関西万博が開かれますが、その関連でも協力のお願いをしています。eスポーツの教育プログラムがあるOCA大阪デザイン&テクノロジー専門学校には、教育活動支援をいただいているんですが、加齢や病気で身体的・精神的機能が衰えるフレイルの対策とか、地域のつながりを強化する上で、eスポーツを活用した新しい取り組みができないかと考えています」と期待を述べました。

  • eスポーツの活用を検討するという三村区長
  • 福祉分野などでの連携について紹介する岡本区長

また淀川区の岡本区長は、滋慶医療科学大学と滋慶学園高等学校、6つの専門学校が区内にあることを紹介し、「包括連携の締結を嬉しく思います。大阪保健福祉専門学校の学生には地域のイベントに協力してもらっており、大阪医療福祉専門学校や東洋医療専門学校などには、認知症の人にやさしい取り組みをするオレンジパートナーに登録していただいています。安心安全な街づくり、地域福祉の向上に向け、グループと連携しながら課題解決に取り組んでいきたい」と歓迎しました

不登校の子どものためにも教育活動支援の連携強化を

この後に行われた懇談で、浮舟総長は小・中学校で不登校の生徒が増えていることに言及し、「われわれのグループでも、(中学校卒業者を対象にしている)高等課程の生徒の実に7割が不登校の経験者なんです」と明かしました。

「その意味で、不登校の生徒たちのサポートが教育連携の中でできるのではないかと思います。通信制高校や専門学校の高等課程で自分の好きなことを学ぶようになると、生徒は毎日積極的に学校に通い、専門学校や大学をめざす、あるいは留学する、そして社会人として就職していくのです。この不登校という課題の解決にも力を入れていきたいと思っています」と話しました。

  • 連携協定には多くの期待が込められています
  • 3人の区長と総長の懇談も有意義でした

各区長からも様々な意見・要望が出ました。「市立の小・中学生だと、区のレベルでなんとか不登校の生徒を見ていくことができます。しかし卒業してしまうと、正直それ以上はフォローできません。そういう不登校の生徒をサポートできる仕組みを増やしてもらえれば、大変有り難いと思います」と、ある区長は現場ならではの意見を述べました。

また別の区長は、3年に及ぶコロナ禍で学校に行けなくなった子供がかなり大勢いることに触れ、こうした子供たちの居場所づくりの大切さを訴えました。「なんとか登校出来て、別室で授業を受けるとか、保健室までは行けるという子供はいいのですが、教室にも学校にも行けない子供が、まだたくさんいます。この子らにどうすれば部屋から外に出てもらえるのかが課題。居場所づくりの面でもご協力をいただけたら有り難いと思います」と期待を述べました。

「eスポーツにいろんな可能性を感じる」という区長は、不登校の生徒もさまざまなつながりを求めていると指摘。eスポーツがそのための強力なフックになるだろうと話しました。「ただ、それをどのように展開すればいいか、答えが見えません。その点についてeスポーツの学校と相談をしながら、新しい不登校対策につなげることができたら、と思います」と率直な感想を語りました。

浮舟総長はこうした話に耳を傾けながら、「ゲームでもなんでも、子供たちがやりたいこと・好きなことを、どうしたら見つけることができるかが肝になります。その意味で、われわれの職業体験セミナーでは、大工さんとか自衛隊、消防官、警察官、弁護士など、学校にはない職業の方々にも来ていただき、いろいろな職業について体験を通じて紹介しています」と話していました。

大阪市の滋慶学園グループの学校一覧

【大阪市北区 3校】
大阪医療技術学園専門学校/放送芸術学院専門学校/大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校

【西区 7校】
大阪スクールオブミュージック専門学校/大阪ダンス・俳優&舞台芸術専門学校/大阪スクールオブミュージック高等専修学校/OCA大阪デザイン&テクノロジー専門学校/大阪ECO動物海洋専門学校/大阪農業園芸・食テクノロジー専門学校/大阪ホテル・観光&ウェディング専門学校

【淀川区 8校】
滋慶医療科学大学/大阪ハイテクノロジー専門学校/大阪保健福祉専門学校/大阪医療福祉専門学校/滋慶学園高等学校/新大阪歯科技工士専門学校/新大阪歯科衛生士専門学校/東洋医療専門学校