お知らせ

News

北海道選手権で110mHと100mの2種目に優勝しました! 北海道ハイテクACの高橋佑輔選手 110mHは大会5連覇達成です

今シーズン初めて優勝に輝いた110mハードルの高橋佑輔選手=第96回北海道陸上競技選手権大会

 第96回北海道陸上競技選手権大会が7月15日(土)と16日(日)、網走市の網走運動公園陸上競技場で行なわれ、北海道ハイテクACの高橋佑輔選手(札幌市役所)と京谷萌子選手(北海道知内高等学校)が出場。高橋選手は110mHと100mの2種目で今季初の優勝を果たし、走高跳の京谷選手は6位に入賞しました。高橋選手は110mHで筑波大時代の2018年の第91回北海道陸上競技選手権大会で優勝して以来、2020年大会の中止を挟んで、北海道ハイテクAC所属で出場した3大会を含めて同大会5連覇となりました。

 地元北海道での2種目制覇に、滋慶学園理事で北海道ハイテクACの正垣雅規代表兼監督は、「よくやってくれました。スピードも出てきたし、あとはタイミングだけだったので、うまく調整してくれました」と、感慨深い様子でした。

今一つ波に乗れなかったシーズン序盤の高橋選手

 高橋選手は昨年、日本選手権の110mHで4位に入賞するなど活躍しましたが、今シーズン序盤は、4月の織田記念陸上で13秒94の8位、5月の東日本実業団陸上は棄権、6月の日本選手権は決勝に残れず、同じ6月の布勢スプリントでようやく13秒84の5位にはいるなど、職場の異動なども重なって今一つ波に乗れない状態が続いてきました。

 その原因の一つが「スピードの出過ぎ」。なんとも贅沢な悩みですが、そこが障害競技の難しいところ。実際にスピードに乗り過ぎて、ハードルまでの歩数や歩幅の調整に苦慮、身体が浮いてしまったり、2台目、3台目のハードル辺りで身体がブレだすなど思わぬ支障をきたし、その結果、足を引っかけるケースが増え、東日本実業団陸上選手権ではバランスを崩して転倒してしまいました。

第2専門の100m 10秒39の自己最高で優勝です!

 7月9日に地元札幌で行われた南部忠平記念陸上決勝では、9台目でひっかけて倒れ込んでしまい、上位入賞を逃しました。「なんとか気分を変えたい」。思い切って打ってでたのが、最近ではほとんど出場していなかった100m走への挑戦です。この冬110mHのために取り組んできたスピード強化のトレーニングの効果が実感できるところまできたことも、「もしかしたらやれるのではないか」と、後押ししてくれました。

 迎えた大会初日の100m予選。雨の中でのレースとなりましたが、予選の6組目に登場した高橋選手はスタートからスピードを全開、10秒49の余裕の1位ゴールでした。2年前の千歳記録会で出した10秒56の自己ベストを上回る好タイムで、9組ある予選の全体トップのタイムでの決勝進出でした。

image2 g100mでも優勝した高橋佑輔選手(中央)

 そして期待が高まる午後4時半からの100m決勝。キレのいいスタートで飛び出した高橋選手は、そのまま2位以下に大きく差をつけてゴールへ。電光掲示板に映し出された優勝タイムは10秒39。予選をさらに上回る自己記録の更新でした。

 「わりと気楽に走れたので。走る前は10秒2台は出る気がしたのですが…」。レース後ぽつりと漏らした高橋佑輔選手。今シーズン初の優勝を喜びながらも、ちょっぴり不満げな表情です。それでも普段走り慣れていない100mに不安もあったのか、「結果が残せてよかったです」と、ほっと一息。今年の日本選手権の100m標準記録と同じ10秒39での優勝は、まんざらではなさそうでした。

それでも強かった北海道選手権の110mH 13秒85でのV+大会5連覇の偉業達成です

 大会2日目、早朝の8時35分から始まった110mH予選。2組目に出場した高橋選手は、14秒21でこちらのレースも予選6組全体のトップタイムで決勝進出を決めました。

image1 gトップでゴールに飛び込む高橋佑輔選手(中央左、ゼッケン359)

 12時半から行われた決勝では、13秒85でゴールを走り抜け、2位以下に大きく差をつけての優勝でした。タイムとしてはまずまずでしたが、「結果が出せたことが嬉しいです」。

 「また、転倒するのでは」。そんな不安が頭をよぎる中で、個人としては5連覇がかかった北海道選手権の舞台。慎重を期して、この日の高橋選手は「全体的にゆったりと走ろうと思いました。体感的に8割か9割の速さで走れればと意識しました」、それに「まずはちゃんと走り切ろうということだけに集中しました」と振り返ります。その通りやれた結果、つかんだ表彰台の真ん中でした。

 このあと、高橋選手は前半戦最後の7月28日(金)、29日(土)に行われる「Athlete Night Games in FUKUI」に出場しますが、スピードとハードルとのかみ合わせを少しづつでも合わせていきたいと話します。そして秋シーズンに向けてズレを直していき、なんとか良い結果をだして、来年の日本選手権につなげていければとも話しています。

 調整が成功することを期待したいと思います。皆さん、応援をよろしくお願い致します。

京谷選手は6位入賞

 京谷選手は28人が参加した走高跳の決勝戦に出場。1m50を一回でクリアしたあと、5センチバーを挙げて、1m55を2回目でクリアし、さらに3センチ挙げた1m58も2回目でクリアしました。しかし、1m61で3回失敗し、8位まで表彰される入賞はしましたが、表彰台は逃しました。

(WEB広報センター/北海道ハイテクAC