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災害救助犬認定試験

 一般社団法人ジャパンケネルクラブによる災害救助犬認定が、10月5日(木)に行われました。ジャパンケネルクラブでは、全国的な災害救助犬の配備を目指して毎年認定試験を実施。現在125頭(2023年4月現在)の出動可能な認定犬を確保しております。今回の試験で、本校の学生と犬のコンビが見事、合格しました!!


 災害救助犬は大きく分けて、地震などによる家屋崩壊現場で捜索する地震救助犬、山での遭難や行方不明者を捜索する山岳救助犬、海や湖で遭難者救助にあたる水難救助犬の3種類に分類されます。その中で、ジャパンケネルクラブでは、地震などによる家屋崩壊現場で捜索する災害救助犬の育成を行っています。

 救助犬には捜索能力と服従能力が必要となります。捜索能力には倒壊建築物の瓦礫や土砂流木などの障害がある現場に入り、生存者の反応を探知する突破力と体力、臭気を上手く読み取る事が必要です。服従能力とは、ハンドラー(救助犬に帯同する指導手)の指示に基づいて、前進したり左右に進入したりして捜索し、緊急退避が発令された場合には速やかに戻るといった様に、犬が正確にハンドラーの指示に従うことです。
 今回の災害救助犬認定試験の内容も、服従作業と実際に捜索を行う実地作業の2つの分野で合格することが求められました。
 本校からは学生と犬の3組が受験。試験にむけて授業がない日も集まって練習したり、受験しない学生も要救助者役をやったりと、みんなで協力してこの日の為に練習してきました。

 試験当日、学生は今までの試験や競技会よりリラックスしている様子が見られました。試験はまず服従作業から。犬に靴を履かせての脚側行進や、瓦礫歩行、遠隔操作、状況下に於ける休止など様々な課目を行いました。いつもと雰囲気の違う状況に不安がり、試験中に鳴る発砲音に怖がる犬がいたり、指示に速やかに反応できないなど、練習とはまた違う状況に戸惑いながらも、しっかりとこなしていきました。


 捜索の作業では、歩くことも大変な瓦礫の現場の中で、忍耐強く要救助者の捜索を行い、発見し吠えて知らせることができました。
 結果は1組が合格!難易度の高い試験を見事に合格できました。惜しくも不合格だった2匹も、試験を受けるレベルまでトレーニングできたことに、自信をもってもらいたいです。
 また1年後の試験でチャレンジできたらと思います。

北海道エコ・動物自然専門学校 動物飼育学科 向 日奈子)