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滋慶学園グループ新年式 浮舟総長は「素晴らしい五ヵ年計画の進展を」と語りました 建築家の安藤忠雄先生がゲストで講演

 滋慶学園グループの「2024年 新年式」が1月5日(金)、大阪市福島区のザ・シンフォニーホールで開催されました。式典の模様は国内外の拠点を結んで中継され、総勢3000人を超える学校の教職員、企業の社員らが参加しました。

 浮舟邦彦総長は「新年度は第7期五ヵ年計画の真ん中です。勢いをつけ素晴らしい五ヵ年計画を進展させたいと思います。一緒に頑張っていこうではありませんか!」と呼びかけました。今年はゲストとして、浮舟総長と親交が深い建築家の安藤忠雄先生が講演。海外を見据えた好奇心あふれる若者の育成など、グループへの期待を語りました。

 式典に先立ち、オルガニストの大木麻里さんがパイプオルガンを演奏。大木さんは東京芸術大学・同大学院を修了後、ブクステフーデ国際オルガンコンクールで日本人として初めて優勝するなど国内外で数多くの受賞をしています。

 サッカーの応援で知られるヴェルディの凱旋行進曲などの演奏が終わると、司会者が黙とうを促しました。「令和6年 能登半島地震、及び日航機と海上保安庁航空機との衝突事故により亡くなられた方々へのご冥福と、被災された方々にお見舞いを申し上げ、黙とうをささげたいと思います」。 

 最後の曲で、大木さんはエルガーの勇壮な行進曲「威風堂々」第1番を演奏。大きな拍手に包まれました。

浮舟邦彦総長がグループを代表して新年のあいさつ

 浮舟邦彦総長は、羽田空港の飛行機事故で見事なパニックコントロールをしたJALの客室乗務員に敬意を表し、「万が一、事故や事件があったとしても、しっかりと学生さんたち、教職員を守っていける体制をつくり、トレーニングを積んでいかなければならないと心した」と語りました。

2024年は「ウィズコロナ」から「アフターコロナ」へ 第7期はこれらの変化を「飛躍」の題材にしていきたい

【世界経済】 ウクライナとロシアの紛争。イスラエルとハマスの紛争は解決を見ず、米中の対立もますます激化。アメリカの景気後退、欧米の経済の減速とインフレ。

【日本の課題】 人材不足、電気代の高騰、人件費や金利の上昇。少子高齢化、18歳人口の減少(2022年度の出生数が80万人を割り77万人)。不登校生徒が30万人近くまで増加。

 浮舟総長は「社会の変化」として上記の内外のポイントを挙げ、「このような状況の中、しっかりした人材をどう作っていくかということが非常に重要な課題」と指摘。さらに、私立学校法の改正、法人制度の変更、働き方改革や女性活躍推進法などにきっちり対応する必要性に言及しました。

 滋慶学園グループは2024年度に第7期五ヵ年計画の3年目を迎えます。総長は「今年は五ヵ年計画の中間にあたり、非常に重要な年になる。ウィズコロナからアフターコロナの時代になり、ここでグループが飛躍する第7期にしたい」と語りました。

組織のマネジメント力を発揮、一人ひとりの役割分担を明確に

 浮舟総長は第7期五ヵ年計画を推進するうえでの「変わらない7つの重要視点」として、①攻めと守りの視点、②グローバルな視点、③ひとり一人を見てゆく視点などを説明。さらに「2024年は事業運営力を高めて、事業計画を達成させる」という目標を示し、そのために大切なこととして「強い現場力を作る」「組織の理念・コンセプト、組織目的・目標の確認と浸透」「イノベーションを図る」などを挙げました。そして事業運営には、組織のマネジメント力を発揮するとともに、ひとり一人の役割を明確にして事業計画を成し遂げることが重要であるとしました。

 終わりに総長は、マネジメントについて次のように説明しました。

 社会の変化、組織目標・理念、個人の成長など「マネジメントの前提」をベースに事業計画が立てられます。その目的・目標を達成するためにどれだけの仕事があるのか、その仕事を誰がやるのか、その人たちはどういうふうにコミュニケーションを取るのかを考えると、そこに「計画」が生まれてきます。収支の計画、広報の計画、教育計画、あるいは福祉施設の計画、企業の計画が出てきます。

 その計画をしっかり立てて実行していくためには「リーダーシップ」が必要ですし、リーダーを支えるフォロワーシップ、「みんなでやろう」というフェローシップも重要になります。「職場がいかに明るく元気に運営されているか」が何より大事で、そこから「人」が育ってきます。

 「自己点検・自己評価、三様監査」など、いろいろな形で振り返り、改善・改革に繋げていきます。事業計画のPLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(評価)→ACTION(改善・改革)という「PDCAサイクル」がうまく回っていくことが非常に重要です。それが「いいマネジメント」であると思います。

 そして自ら揮毫した『昇龍』の書を披露し、「龍が天に昇るがごとくの勢いで、辰年の2024年にチャレンジしていきたいと思います」と呼びかけました。

「好奇心をもって面白いことに挑戦する若者を育ててほしい」 安藤忠雄先生講演

 式典の後半で、建築家の安藤忠雄先生が1時間半にわたって講演。自らの経験を語りながら、教職員たちに対し、好奇心をもって面白いことを見つけ、挑戦していく若者を育成するよう求めました。

 安藤先生は、能登半島地震での消防や警察などによる救援・捜索活動について触れ、「これはプロフェッショナルの仕事。日本はこういうプロフェッショナルがいる国ですが、徐々に悪くなっていく気がします」と指摘。その理由の一つとして、一流大学を出て大企業にさえ入れば安泰だと思っている人が多いことを挙げ、若者は将来どんな職業につくかを考えることが重要だと語りました。

 中学生の頃、家の改築に来た大工が楽しそうに働く姿を見て「この職業は面白い。楽しそうに仕事をしているのがいい」と思い、建築の道に進む1つのきっかけになったといいます。「専門の道を行くときに、好きなことをどのように選ぶかが大切です」と話しました。

 韓国が好きでソウルによく行く女性が韓国語を勉強し、数ヵ月で話せるようになったエピソードを紹介。対照的に、進学校に入り一流大学を目指す生徒は必ずしも勉強が好きなわけではなく、偏差値の高い大学に入るために勉強をしていると指摘しました。「好きで韓国語を勉強している女性は“好きこそものの上手なれ”の諺どおり、上達が早い。一流の大学に入って一流企業に入るコースだけではないと言わなければならないと思います」と強調しました。

世界を見据えた学生、誇りある学生を

 安藤先生は専門教育の重要性についても言及し、「専門を通して社会のために何ができるかを考えることが大事だと思うので、先生方の責任は重い」と会場の教職員を激励。さらに世界を見据えた学生を育てるように求め、「世界を相手に仕事をしようという卒業生が、10人に1人いると『滋慶学園グループは凄い』『気合を入れて教えてもらえる』と思ってもらえます。これからは体力があって諦めないという持続力があり、誇りある学生たちを養成してほしい」と要望しました。

 そして、安藤先生がデザインした青春を象徴する青いリンゴのオブジェを紹介し、「青春は20代、30代だけではない。目標がある限り青春。100歳まで青春と言える、元気な人間をつくらねばならないと思います」と語りました。

学校長や企業の代表が新年の抱負を語りました

 式典では最初に、グループ81校を代表して神戸製菓専門学校、神戸医療福祉専門学校中央校の川口延子学校長があいさつ。自身の教員時代の出張や海外視察の経験を話しながら、「滋慶学園グループでは様々な研修が企画されています。学校現場では目の前の学生が第1ですから“今ではない”と思うこともあるでしょう。しかし研修は大きなチャンス。幸運の女神には前髪しかないという諺があります。積極的な参加をおすすめします」と述べ、教職員の奮闘を促しました。

 斎藤満知子常務は、2024年はコロナ禍の間に準備をしてきたことを実行に移す年であると指摘。海外研修の再開やリカレント教育、リスキリングなど、取り組む課題が多くあり、予測できない時代でもあると語りました。そして「この一年、攻めと守りに学校・企業のオール滋慶で取り組んでいきたいと思います」と締めくくりました。

 続いて企業を代表して株式会社滋慶の田仲豊徳社長と、株式会社スーパーモードの高山昌司社長が登壇。田仲社長は「大変なときほど大きく変わらねばならないということを心がけ、チャレンジしていきます」とあいさつ。高山社長は就労移行支援事業所や、リカレント教育に取り組むスクールの運営など多角的に事業を展開していることを紹介しました。

 さらに昨年秋、株式会社高山果樹園を設立、北海道余市町に東京ドーム1.5倍の広大な土地を購入し、今春からブドウ栽培とワイナリーの運営をすることを発表しました。フランスで活躍する東京バイオテクノロジー専門学校の卒業生をアドバイザーに、質の良いブランドワインの醸造を目指すそうです。「今年も明るく楽しくわくわくする仕事の創造に取り組みたい」と語りました。

広報力大会や滋慶教育科学学会、総長賞などの表彰

 2023年10月に行われた広報力大会の表彰式では、「大学全入時代に対応する広報戦略」をテーマに発表し、見事1位に選ばれた東京バイオテクノロジー専門学校の代田望都さんに、滋慶教育科学研究所(JESC)の馬場明道所長から賞状と記念品が贈られました。

 昨年12月に行われた第30回滋慶教育科学学会の研究発表と事例発表の表彰も行われ、奨励賞は東京メディカル・スポーツ専門学校の須藤久也さんの研究「AI学習アプリMonoxerによるスタディログデータ分析 ―教育データ利活用による次世代の国家試験対策システムの構築に向けて」に贈られ、馬場所長から表彰状と記念品が授与されました。努力賞には日本医歯薬専門学校の星野悠さんの研究「立体構造の学習におけるAR教材の有用性 ~遠隔授業モデル実証研究~」が選ばれました。

 またグループの各学校・企業等における事業で、大きな貢献をしたチームや個人、優れた実績を残したスタッフらに対して贈られる総長賞として、11グループが発表され、そのうち9グループの代表が登壇。浮舟総長から記念の盾を授与されました。

OSMゴスペルアンサンブルの熱いステージ

 フィナーレはOSMゴスペルアンサンブルのステージパフォーマンスです。このグループは著名な歌手との共演や、ゴダイゴ40周年コンサートでのコラボレーションなど様々な活動実績があります。昨年は阪急電鉄主催や奈良県主催のイベントに出演したことなども紹介されました。

(Webセンター)