お知らせ

News

飛翔~2024 新しい時代へ~ 大阪ハイテクノロジー専門学校と大阪保健福祉専門学校の卒業式が執り行われました

 桃のつぼみが開く頃(桃始咲)の3月12日(火)、学校法人 大阪滋慶学園の大阪ハイテクノロジー専門学校と大阪保健福祉専門学校の卒業証書授与式が、大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で午前と午後にわけて行われ、両校合わせて583名の卒業生たちが広い世界に大きく羽ばたいていきました。

 政府による新型コロナウイルス感染症法上の位置づけが昨年、2類から5類へ変更され、2023年度の卒業式には多くのご来賓の方々にご臨席いただきました。保護者の皆様は後方の席に参列。卒業生を代表して大阪保健福祉専門学校の福島勇樹さんら2人が祝辞を述べ、厳粛で喜びあふれる卒業式となりました。

「学び直しができる第二専門職を学ぶことが必要」 橋本勝信学校長

 式典は国歌斉唱に始まり、橋本勝信学校長による卒業生への告辞が行われました。橋本学校長は、生成AIの普及による時代の変化や2024年元旦早々に起きた能登半島地震について触れ、環境がさまざまに変わる中にあって、無事卒業の日を迎えた学生たちのたゆまぬ努力を称えました。

 そして「皆さんが進む医療、介護、ヘルスケアの分野は、デジタル化が一気に進んでいます。その中で変わらないのはEQ(心の知能指数)を高めることです。患者、高齢者の皆様に寄り添い、多くの方々から感謝の言葉を貰い、自分のエネルギーに変換して前進してください」と期待を寄せました。「スペシャリストとして大切なことは、生涯学び続けることです。人生100年時代に備えて、学び直しのできる第二専門職を若い時に学ぶことが必要です」と話し、「『学び、道を知り、行う』を実践し、自分の成長の種をまいて、花を咲かせてください」と、エールを贈りました。

 この日、卒業を迎えたのは、大阪ハイテクノロジー専門学校のバイオ・再生医療学科、スポーツ科学科、鍼灸スポーツ学科、柔道整復スポーツ学科、柔道整復師学科、臨床工学技士科、人工知能学科、診療放射線技師学科、日本語学科を修了した294名と、大阪保健福祉専門学校の看護学科、介護福祉科、社会福祉科、保健保育科、精神保健福祉科、社会福祉専攻科を修了した289名。みんな、晴れ晴れとした表情で式に臨んでいました。

 卒業生の総代として大阪ハイテクノロジー専門学校の診療放射線技師学科(昼間部)の小野結香子さんと、大阪保健福祉専門学校 看護学科の窪田ゆいさんに、橋本学校長から卒業証書と医療専門課程修了の専門士称号、さらに文科省認定の職業実践専門課程の修了証が授与されました。 

「職場を大切に、常に学ぶ姿勢を!」 滋慶学園グループ 浮舟邦彦総長 

 続いて大阪滋慶学園の理事長である、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長からお祝いのビデオメッセージが贈られました。浮舟理事長は、新型コロナウイルスのパンデミックで激変した環境の中、懸命に学び続けて卒業の日を迎えたことを尊び、「皆さんはスペシャリストとしての基礎はできました。これからキャリアアップをし、プロとして成長していかなければなりません。その原則となるのが、プロは仕事を通して成長するということです。職場を大切に、常に学ぶ姿勢を持ってください。仕事での人間関係が財産になります。そのためにはコミュニケーションが大切です」と、プロとしての心得をアドバイス。

 さらに「学校は皆さんの故郷です。困った時はいつでも訪ねてください。うれしい時も来てください。学園のネットワークを活用してください。私たちは誇りを持って皆さんの成長を見守っています。自信を持って自分の仕事を大切に、楽しく道を歩んで行かれることを祈念いたします」と締めくくりました。

独創的で創造性に富んだ研究、技術習得の努力などを称え各賞を授与

 各賞の授与では、専門知識・技術の習得や学校生活の向上に努めた学生を称える校長賞、理事長賞、大阪府知事長、大阪府専修学校各種学校連合会賞などの表彰が行われました。そして入学以来コロナ禍の厳しい環境にありながら、オンライン授業を含めて休むことなく授業や研修、学校行事などに出席した学生を称えて、大阪ハイテクノロジー専門学校の学生31名に皆勤賞、40名に精勤賞が授与されました。また、大阪保健福祉専門学校の学生31名に皆勤賞、25名に精勤賞が贈られました。

 次に一般財団法人 滋慶科学教育研究所(JESC)から、専門分野の卒業研究で発想が独創的で創造性に富んだ成果を挙げたグループが表彰されました。JESC奨励賞として「ADL(日常生活動作)向上を目的としたスパッツの開発」に取り組んだ大阪ハイテクノロジー専門学校の柔道整復スポーツ学科グループが選ばれ、馬場明道所長から代表の溝口紗月さんに表彰状を授与。努力賞として、「頭部X線CT検査時における防護シートの有用性」を研究した大阪ハイテクの診療放射線技師学科(昼間部)グループと、「視覚・聴覚・嗅覚刺激による唾液分泌量の違い〜美味しく食事を続けるために〜」というテーマで研究に取り組んだ大阪保健福祉専門学校の看護学科グループが表彰されました。

 また日刊工業新聞社賞には、「呼吸法を意識したスタビリティトレーニングの効果」を研究した大阪ハイテクのスポーツ科学科グループと「紙絵本とデジタル絵本~それぞれの影響や魅力について~」をテーマにした大阪保健福祉の保健保育科グループが選ばれ、同新聞社執行役員の神阪拓西日本支社長からグループの代表が表彰されました。さらに、産学連携賞として、発明学会会長賞、大阪府看護協会会長賞など数々の賞が優秀な成果を挙げた学生に授与されました。

 卒業式には、大阪ハイテクノロジー専門学校、大阪保健福祉専門学校それぞれに300通を超える祝電が寄せられ、その一部のお祝いメッセージが披露されました。

「学ぶ姿勢を大切にします」 卒業生が教職員や家族に感謝の言葉

 式典の最後に卒業生を代表して、大阪ハイテクノロジー専門学校 人工知能学科の民谷友菜さんと、大阪保健福祉専門学校 社会福祉科の福島勇樹さんがそれぞれ謝辞を述べました。民谷さんは「想像以上の勉強量に驚きましたが、クラスメートと励まし合い、濃い3年間を過ごすことができました」と学校生活を振り返り、「企業研修では、仕事としてプログラムを完成させる難しさを痛感。常に学ぶ姿勢が大切だと教わりました。変化の大きい業界ですが、悩みぬいて書いたプログラムが無事動いた時の達成感はこれからの自分を支えてくれると思います。この良き日を迎えられたのは、学科の先生ら多くの方々のおかげです」と、感謝の気持ちを述べました。 

 福島さんは、「入学当初はコロナ禍で戸惑うことばかりでしたが、規制が緩和された後は、対面でのグループ活動やボランティア活動などを経験し、社会福祉士に必要な力を養うことができました」と、充実した日々を思いおこし、「現場実習では壁にぶつかりながら、自分の足りないところを自覚し、次に生かせるように取り組みました。地域福祉活動では、子ども食堂の運営に携わり、幅広い人たちが交流できる場として後輩たちに引き継がれています。この4年間で仲間たちと学んだすべてを生かせるよう、初心を忘れず、学ぶ姿勢を大切にやりたいことを目指します」と、決意を述べました。

 2人はそれぞれお母さんに感謝の言葉と共に花束を贈りました。会場は喜びと感動に包まれていました。

教職員の心のこもったメッセージ動画や、壇上からの贈る言葉も

 卒業式の後、大阪ハイテクノロジー専門学校の学校教職員が卒業生に向けて心のこもったメッセージ動画を披露。また大阪保健福祉専門学校では卒業生の決意表明に続き、教職員が壇上から直接、卒業生に贈る言葉を伝えました。また、医療安全管理学修士課程がある滋慶医療科学大学大学院など、卒後教育についてのプログラムの紹介もありました。 

(Webセンター)