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「isee! “Working Awards”【アイデア部門】」入賞&入選!!

 大阪医療福祉専門学校 視能訓練士学科1年制の学生(22期生)は昨年、視覚障害者支援施設「ビジョンパーク」(神戸市)で、視覚障がいの方の生活や支援の在り方について学びました。この経験をベースに、授業課題として視覚障がい者がどうすれば働けるのか、或いはどんな働き方ができるのかを提案するコンテスト「isee! “Working Awards”【アイデア部門】」に応募。4名が入賞し、9名が入選しました。3月に東京で行われた授賞式には、入賞した4名が出席しました。

■コンテスト名
 「isee! “Working Awards”【アイデア部門】」
 ※「isee!運動」とは、公益社団法人NEXT VISIONが提唱する「社会から支えられる側」だった視覚障害者に「社会を支える側」になってもらうことを主目的とした活動。

■内容と目的
 視覚障害者がどうすれば働けるのか、あるいはどんな働き方ができるか【アイデア】を募集。【アイデア】を通じて視覚障害者だけでなく、社会に広く認知されることで視覚障害者の社会復帰、ひいては社会の戦力になることを目的としている。

■学生入賞タイトル
 「視覚障害者によるフレグランスブランドを作る」(価値転換賞 今村友香さん)
 「スポーツイベントを通じて視覚障害を知る機会を作る」(環境整備賞 小林那波さん)
 「試食モニター」(価値転換賞 中野恵梨華さん)
 「香りで記憶をよみがえらせるオーダーメイドの調香師」(価値転換賞 福﨑あみさん)

 今回のisee! “Working Awards”【アイデア部門】の提案のきっかけとなったビジョンパークはNEXT VISIONが、「isee!運動」の一環として運営している施設で、リハビリ、展示スペース、セミナーや就業支援を行うホールを兼ねた空間です。眼科を訪れる患者さんやそのご家族だけでなく、見えない・見えにくいことでお困りの方や、一般市民の方、企業の方、医療、福祉、教育など様々な専門分野の方が集うことができます。学生たちはご自身も視覚障がいの当事者である講師の先生から、パークの説明を聞き、様々な観点から目の不自由な方の生活を考え、支援について学ぶ絶好の機会となりました。

 ビジョンパークの見学は4年前に企画し、先方の承諾も得ていたものの、コロナ禍で叶わず、昨年度4年越しで実現することができました。視覚障がいについて正しく学び、自分にできることを考え、行動できる医療従事者を目指す中で、生きた学びの機会を頂けたと思います。

 22期生たちは今春卒業。この4月から視能訓練士として働いています。今回の入賞・入選を励みとして、患者さんと真摯に向き合っていってほしいと願ってます。

大阪医療福祉専門学 広報 森 淳史)