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共信・共進・共創2025-大阪滋慶学園5校合同入学式 新入生1369名 医療・福祉のスペシャリストを目指し決意表明しました

 共信・共進・共創2025-。学校法人大阪滋慶学園の専門学校5校の合同入学式が4月7日(月)、大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で行われました。大阪医療技術学園専門学校、大阪ハイテクノロジー専門学校、大阪保健福祉専門学校、大阪医療福祉専門学校、大阪医療看護専門学校の5校の新入学生は1369名。保護者、業界団体の代表など多数のご来賓にご臨席いただく中、各校の入学生代表がそれぞれ医療、福祉のスペシャリストをめざし力強く宣誓を行いました。

「たくさんの人に会って想像力を養って」 橋本勝信学校長

 厳かな雰囲気の中、式典は始まり、国歌斉唱の後、5校の学校長を代表して、橋本勝信学校長が訓辞を述べました。橋本学校長は冒頭、「職業人教育を通じて社会に貢献する」という大阪滋慶学園の教育使命と、建学の理念である「実学教育」「人間教育」「国際教育」について説明。大阪滋慶学園の5校が開学以来、47,415名の卒業生を輩出し23,904名が国家資格を取得して業界で活躍していることを紹介した上で、「可能性はみんな持っています。それぞれの学科で知識、技術を取得し、人の役に立てる仕事を目指し、気構えと心構えを身につけなければなりません。よい生活習慣、学習習慣を早く身につけてください。卒業までに学ぶ力、アカデミックスキル、伝える力、コミュニケーション能力、“教わり上手”を養ってください」と求めました。

 最後に、新入生へのお祝いの言葉として、相対性理論などで知られる天才物理学者、アルベルト・アインシュタインの「想像力は知識よりも重要である」という名言を贈り、「たくさんの人に会って、想像力を養ってください」と激励しました。

「仲間や先生、業界の方々との人間関係を大切に」 浮舟邦彦総長

 続いて、5校の運営母体である大阪滋慶学園の理事長で、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長からビデオメッセージで祝辞がありました。浮舟総長は「皆さんは、自分の夢、やりたい仕事を見つけられました。その夢、想いをしっかりとした目的、目標に変えていかなければなりません」とした上で、「建学の理念に基づき、即戦力のスペシャリストとして活躍できる知識や技術、社会人として必要な身構え・気構え・心構えを身につけてください」と新入生に求めました。そのためにはコミュニケーション力を高めることが重要で、コミュニケーションの原点は「笑顔での挨拶」だと強調。「良い生活習慣を身につけ、多くのことに好奇心を持ち、主体的に学ぶ努力をしてください。皆さんの職業は、国を超え、世界が職場になります。違った価値観や文化を理解する真の国際的な感性を大切にしてください」と語りかけました。

 さらに学校生活を送るにあたって、「仲間や先生、業界の方々との人間関係を大切にしてください。かけがえのない財産になるはずです」と助言し、「無駄な時間はありません。一コマ一コマのカリキュラムを大切に、目的・目標を明確にして一歩一歩力強く歩み出し、充実した楽しい学園生活を送ってください。一緒に頑張っていきましょう!」と力強い言葉で祝辞を締めくくりました。

「理想の種をまき、将来に豊かな成果を」 広東薬科大学 ガン・ユエンホン副学長

 来賓を代表して、中国・広東省に本拠を置く広東薬科大学の副学長、ガン・ユエンホン先生が祝辞を述べました。創立66年を迎える同大学は28,000人の学生を抱える同省有数の名門校で、2008年に大阪滋慶学園と協力関係を結びました。ガン先生は、双方が長年、緊密な交流を重ねてきた歴史に触れ、「昨年の夏休みに本学の教師と学生が日本で研修し、大阪滋慶学園で大変親切にしていただきました。年末には、大阪医療技術学園専門学校とともに日中健康学会を開き、双方の教師と学生がポストコロナ時代に医薬業界が直面している問題やチャンスなどに焦点を当て、深い議論を展開しました」と具体的事例を紹介。「このような理想の種をまくことで、きっと将来に豊かな成果を得ることでしょう」と交流をさらに深化させたい考えを示し、「大阪滋慶学園の隆盛と、学生の皆さまのご成長、先生方のご健康とご活躍をお祈り申し上げます」と述べました。

5校の新入生代表が力強く宣誓

 来賓紹介、祝電披露の後は、5校の新入生の代表が、ステージ上の大阪医療技術学園専門学校の礒橋文秀学校長を前に力強く宣誓を行いました。

◆大阪医療技術学園専門学校 医療心理科 吉村彩結さん

 私は高校時代、接客のアルバイトを通じて、相手の話をしっかりと聞くことや人への気配りの重要性を知り、対話を通してもっと人の役に立てる仕事をしたいと思うようになりました。そこで、サポートが必要な方の相談援助を行い、悩みを抱えている人の支えになることができる精神保健福祉士になることを決意しました。仲間とのチームワークを大切にし、知識・技術を身につけ、精神保健福祉士として社会に貢献できるよう、努力することを誓います。

◆大阪医療福祉専門学校 医療総合学科 大林鈴奈さん

 中学生で初めて独りで眼科を受診した時、医療事務の方の優しい声かけに安心しました。また、コンタクトレンズ装用の際、視能訓練士の方が丁寧に指導してくださり、私もこの方のようになりたいと強く思いました。入学後は、ドクターズクラークやたくさんの医療事務資格、視能訓練士国家資格の取得を目指します。日々の学習は大変ことも多いと思いますが、学習だけでなく、人として大きく成長できるよう、努力を惜しまず学び行動していきます。決して諦めず前向きに挑戦し続け、社会に貢献できる人間へと成長することを誓います。⑥礒橋文秀校長に宣誓文を渡す新入生代表⑦宣誓をした新入生代表に大きな拍手が贈られました

◆大阪ハイテクノロジー専門学校 柔道整復スポーツ学科 政田響さん

 幼いころから野球に打ち込んでいた私は、肩や肘のケガに悩まされることが多く、不安を抱えていました。そんな時、接骨院の先生と野球部のトレーナーから、ケガの治療と予防の視点で、それぞれ違ったアプローチを受けました。ケガを治すだけでなく、予防することが選手にとって大切だと知り、パフォーマンスを最大限に引き出せるトレーナーになりたいと思うようになりました。この3年間、志を同じくした仲間と切磋琢磨し続けます。この入学式を新たなスタートとし、学びを通じて自ら成長し、社会に貢献することを誓います。

◆大阪医療看護専門学校 看護学科 松島華漣さん

 中学2年のころから看護師になりたいと漠然と思っていましたが、高校2年のとき、インターンシップに参加し、看護師が責任感を持って仕事をする姿や、患者様の一人一人に真摯に向き合い寄り添う姿を見て、本気で看護師を目指したいと思うようになりました。私たちは、医療チームの一員として責任を自覚し、誠実さ倫理観を持って、すべての人々の健康と幸福に貢献できるよう努めます。患者様の心に寄り添う温かい看護を提供できるよう、専門的な知識と技術の習得に努め、人間性豊かな看護師となることを誓います。

◆大阪保健福祉専門学校 介護福祉科 西出七菜さん

 私は祖父母と暮らした経験から、それぞれの人が知識や経験、価値観を大切にしながら自分らしく生活するための支援ができ、祖父母との生活から得た強みを活かせる介護福祉科に入学しました。介護業界は近年、海外の方が多く参入し、様々な言語や文化を互いに尊重しながら働くことが求められています。そのために、専門の知識や技術だけでなくグローバルな視野を持って勉強し、日本の介護を海外に発信できたらと考えています。私たちは社会に貢献できる人間になれるよう、向上心を持ち、充実した学校生活を送ることを誓います。

「人間教育」「実学教育」「国際教育」の実際をプレゼンテーション

 滋慶学園グループでは入学式を第1回目の授業と位置付けています。第2部では、建学の理念である「人間教育」「実学教育」「国際教育」の観点から、どのような教育活動が行われているのか、その取り組みが先生や在校生から紹介されました。

 在校生からは、授業の受け方・ノートの書き方・テスト勉強の方法といった日々の学びや学内実習・学外実習など、新入学生が不安に思っている事柄について懇切丁寧なアドバイスがありました。続いて大阪医療技術学園専門学校の北田覚先生が、大阪滋慶学園の5校で展開している産学連携のイベントやボランティア活動などについて説明。その事例の一つとして、大阪保健福祉専門学校が月1回、NPO法人と連携して運営しているこども食堂について、「学生たちが自らリノベーションした空き家で約50食の食事を提供し、食後にはこどもたちと交流しています。まさに産学連携と地域貢献を学生たちが実践している事例です」と紹介し、その意義について、こう説きました。

 「これから皆さんはこうした活動を通して、学内での学びが学外でどのように活用されていくのか、学外で得たことを学内に持ち帰ってどう学びを深めていくのか、身をもって体験し、基本的な知識、技術を身につけていきます。また、これらの活動は多くの方々とかかわりながら進めていくので、人とのコミュニケーション力を磨き、人間性を高めます。知識・技術だけではなく、魅力ある専門職業人として成長していくプログラムとなっています」

 こうした学びの集大成となるのが卒業研究です。北田先生は「学びをつなぎ、発展させ、生涯学び続ける力を獲得してください。ただ、皆さんの一人一人が主体的、積極的に取り組む姿勢が必要となります。まずは元気に笑顔で挨拶。日々の講義や実習に懸命に取り組む。そして産学連携や地域貢献活動に積極的に参加してください。それが将来の資格取得、国家試験の合格就職内定につながっていきます」と激励しました。

 産学連携に取り組んだ卒業研究は、これまでに総数7,577の演題が発表され、優秀演題に選ばれたグループは、卒業式で様々な表彰を授与されています。

令和6年度の大阪滋慶学園5校は求人倍率が9倍以上

 就職の実績については、令和6年度の求人件数が9,880件で、求人倍率が9.63倍だったことなどが報告されました。また、卒業後の活躍をサポートする卒後教育の取り組みについても紹介されました。

 入学式を終えた新入生たちは会場外のロビーで談笑したり、桜が咲く大阪城公園の堀のほとりで記念写真を撮ったりして、さっそく新しい仲間たちとの交流を深めていました。

(Web広報センター)