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バズる動画でPRを 大阪府立学校の魅力発信プロジェクト 府教育庁と連携しSNS活用セミナーを開催しました! 放送芸術学院専門学校
放送芸術学院専門学校は8月7日(木)、大阪府教育庁と連携し、府立学校魅力発信プロジェクトの一つとして、高校の生徒と教職員にご来校いただき、SNS活用セミナーを実施しました。

滋慶学園グループと大阪府教育委員会は2016年12月21日に連携協定を締結。府立学校などとの人的・知的交流の一環として、2023年度に大阪府教育庁教育振興室高校改革課から滋慶学園グループにこの「大阪府立学校の魅力発信プロジェクト」への協力依頼がありました。昨年度に開催した「SNS活用セミナー」に一定の効果があったことから、今年度も開催が決定。今回で3回目となりました。
セミナーは、各高校が情報発信を効率的かつ効果的に行うため、在校生(生徒会など)が中心となって自校の魅力をSNSを使ってタイムリーに発信し、地域に根ざした学校の魅力を伝えようと、今回は以下の内容で行いました。対象は高校の生徒と教職員です。
・SNS運用基礎研修
SNS活用の基礎として、サービスごとの基礎知識や利用方法、特徴などを学び、ショート動画制作に必要な基本的なスキルやノウハウについても学ぶ
・SNS記事作成研修
在校生によるSNS(主としてInstagram・YouTube)を活用した魅力発信を推進する学校を対象に、生徒の思考力・表現力・判断力・情報活用能力を育成するため、SNS投稿者としてのリテラシーや魅力あるSNS記事の作り方について研修
まず、府教育庁教育振興室高校改革課の担当者がセミナーについての説明した後、会場校の放送芸術学院専門学校/大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校の岡田正次学校長があいさつ。岡田学校長は今年4月に学校長に就任しましたが、それまで大阪府立高校、教育庁、大阪府立学校長、私立学校長を歴任。長年、高校教育に尽力してきた岡田学校長の府立学校に対する思いも込められたあいさつでした。


【SNS運用基礎研修】対面で30校(教職員25名、生徒24名)、オンラインで7名が参加
「無名でもバズる」熱心にメモをとる生徒や教職員も
講師は、放送芸術学院専門学校でも講師を務めていただいている株式会社M2DKの名雪光先生。M2DKはYouTubeやTikTokなどのショート動画を中心としたSNSマーケティング会社で、企業や自治体などを対象とした「ショート動画コンサルティング」などにも取り組んでいます。名雪先生はご自身の経験を踏まえて、日々変化するSNSの活用法や特徴を説明し、ショート動画制作に向けた基本スキルやノウハウについて、次の内容を重点にお話しされました。
★各プラットフォームの特性と基礎知識
★SNS発信の「重要性」と「拡散力」
★クリエイティブの思考・検討フロー

研修会の中盤からは、ユーザーの視聴時間や見るタイミングを含めた各媒体の特性と活用法を分かりやすく説明しました。YouTubeの活用法では「学習での活用」「ポートフォリオ・自己発信」などについて紹介し、TikTokについては「超短尺動画がメイン」「アルゴリズムで無名でもバズる」「エンタメ系だけじゃない!教育系・ビジネス系も人気」「トレンドのスピードがかなり速い」といった特性を解説。このほか、XとInstagramの特徴についてもお話しされ、参加した生徒や教職員は熱心にメモをとっていました。また、ご自身が手掛けた企業や教育関係者のSNS発信の事例も紹介し、「企業や学校もSNSで発信する時代になっています」と熱く語りました。
続く「クリエイティブの思考と検討フロー」のテーマでは、「感情」「日常」「情報」のクリエイティブ3分野について講義。今後、各学校で展開するSNS発信では「届けたいターゲットが何に興味を持ち、何に不安を抱いているのか」を考えることが重要であると説き、最後に「現代における主な情報収集手段はSNSです。SNSで『安心感』『憧れ』を表現していきましょう!」と締めくくりました。

【SNS記事作成研修】24校が参加(教職員27名、生徒33名)
SNS投稿者としてのリテラシーとSNSの素晴らしさ
この研修には、「自らが自校の魅力を発信したい」という意欲にあふれた生徒たちが参加。昨年に続き、放送芸術学院専門学校でも講師を務めていただいている株式会社バンズカンパニー代表取締役社長の竹下しんいち先生にご協力をいただき研修を行いました。竹下先生は全国の高校で開かれる講演会の講師としてもご活躍されており、高校生の心をすぐにつかんでいました。
冒頭、竹下先生は自身も出演しているYouTube動画を紹介して会場を和やかな雰囲気にした後、SNSでの拡散について自身の経験を紹介。SNS投稿者としてのリテラシーについては、情報を理解し活用する能力が必要だと説きました。さらに、SNSで炎上したときの怖さを自身の体験まじえてお話しされたのち、「SNSのプロたちは何のためにやっているのか。“何かを守るため”。この気持ちがあれば大丈夫なんです!」と強調。「この情報で、何かを守れるのか、自分たちは守られているのか、を理解して、学校や自分のSNSに投稿するときの参考にしてください」と熱く語りました。
SNSは被害を与えるものではなく、自分を守るためにもある、とのお話が印象的でした。

SNS記事作成実践
続いて、学校の枠を超えたグループをつくり、魅力あるSNS投稿につながる撮影法・編集法の研修を行いました。撮影実習として、携帯やiPadの動画編集アプリを使い、「7つのポイント」をふまえて放送芸術学院専門学校の紹介動画を作成してもらいました。
- 1分以内に!
- この学校の気になった所
- BGMを付ける
- タイトルテロップを入れる
- 5~7秒のカットを10カットが目安
- 先ほど学んだリテラシーも頭に入れ、個人名がのっていれば映さない
- 人を傷つけない!
撮影と編集がスタート!!
撮影は30分以内で。各教室を巡るグループもあれば、校外に出て校舎の外観をとらえるグループもあり、個性豊かでそれぞれが楽しみながらの撮影となりました。
撮影のあとは編集。制限時間は30分! リテラシーと竹下先生から教わった7つのポイントを押さえながら、巧みに動画を作成していきました。

最後は、出来上がった動画をグループごと披露しました。学校の枠を超えたグループで作り上げたことで、コミュニケーション力のアップにもつながり、他校との友好関係も生まれたようです。
竹下先生は、短時間でリアルに作り上げた学校紹介動画の作品に驚きを隠せないようすで、賞賛の声をあげながら各グループの作品を評価していました。



「SNSへの理解と満足度が100%のセミナー」参加者の感想
◆教職員からは以下の感想をいただきました!
・具体的な数値・動画などがあり、わかりやすかった。(SNS運用基礎研修)
・SNSに関する知識全般があいまいだったので参加して良かった。(同)
・こちら(教職員側)が把握している以上に生徒は動画編集などにたけている。生徒より大人が遅れていると実感。学校の教員では教えられないことが多く、教員にとってもよい機会になりました。(SNS記事作成研修)
・人と話すことが苦手な生徒が他校の生徒と相談しながら作業できていた。編集方法を教えなくてもスマホで作れていた。感動しました。(SNS記事作成研修)
◆生徒からも学校で発信するSNSに期待が持てる感想が
・各SNSの特徴や何が重要なのか、視聴者層への寄り添い方などをすごく丁寧に教えていただき、ものすごく勉強になりました。また、質問にも論理だてて説明していただいてわかりやすかったです。(SNS運用基礎研修)
・知っているつもりでも全然知らない知識ばかり出てきて、興味深かったです。本当にありがとうございました。(同)
・SNSは便利だが、使い方や周りのことを考えて使うことが大事だと知ることができた(SNS記事作成研修)
・紹介動画をつくる機会はあまりないので、すごく良い経験になった。また、自由度が高く、いろいろな人と交流できた。(同)
今後、セミナー参加校のPR動画作成をサポートします
今回、セミナーに参加した学校がPR動画の撮影・編集を行う際には、放送芸術学院専門学校が積極的にサポートします。各校ではSNSやHPを通じて随時PRを行っていくと思いますが、それぞれがどのように自校の魅力を発信していくのか、セミナーの成果が楽しみです。
滋慶学園グループは今後も大阪府教育委員会との連携協定の拡充を図り、府立高等学校などに対する教育支援を積極的に行います。出前授業をはじめ、学校魅力施策・多様な学びの提供・課題解決型学習など、さまざまな分野における協力を行い、高校・教育行政から信頼を一層向上させることに努めてまいります。
また、大阪府教育委員会は府立高校に求められる大きな方向性を示した「府立高校改革グランドデザイン(今年3月策定)」においても、「学校改革」「入試改革」と並んで、「広報改革」を柱とするほど、学校における広報活動を推進しており、ここでも滋慶学園グループはお力になれるのではと思います。
(一般社団法人新歯会 田邊 嘉弘)