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理学療法士学科・作業療法士学科の学生、こども用福祉機器の最前線を学びました! 大阪医療福祉専門学校
大阪医療福祉専門学校 理学療法士学科こども運動支援コースと、作業療法士学科こども発達支援コースの学生が7月1日(月)、大阪府内の福祉機器メーカー「川村義肢株式会社」(大東市御領)を訪問し、小児用の車椅子や福祉用具のバギーについて理解を深める特別研修に参加しました。
将来、小児支援を担う理学療法士・作業療法士を目指す学生たちは、座学では得られない福祉機器の開発現場を肌で感じ、こどもたちの移動と生活支援における機器の重要性を深く学びました。

川村義肢株式会社で小児用車椅子・バギーの実践的研修
理学療法士と作業療法士は、こどもたちの基本的な運動能力の発達支援や姿勢の改善に携わり、こどもたちが日常での動作や遊びを通して社会参加できるよう支援をします。それぞれの専門領域において、こどもの自立を促す上で欠かせないのが、身体に合った福祉機器です。
本校では、座学だけでなく実際に福祉機器メーカーを訪問することで、理学療法士と作業療法士を目指す学生が連携して小児への支援を考える、より実践的な教育に力を入れています。
今回、日本有数の義肢装具メーカーである川村義肢のご協力のもと、小児の成長や発達段階に合わせた車椅子やバギーの種類、機能、そして背後にある技術や開発者の想いを、直接学ぶ機会をいただきました。


工場見学で見た「未来を拓く」技術と情熱
研修ではまず、川村義肢株式会社の事業内容や福祉機器の役割について詳細な説明を受けました。特に小児用車椅子やバギーは、成長期のこどもたちの身体に合わせ、細やかな調整やカスタマイズが不可欠であることに、学生たちは強い関心を示しました。バギーは首が座らない子や姿勢の維持が困難な子のための車椅子の一種で、介助者が操作するのが基本です。圧巻は工場見学でした。
素材の選定から加工、組み立てに至るまで、熟練の職人たちが一台一台、こどもたちの未来を願いながら福祉機器を作り上げる様子を目の当たりにしました。学生たちは、金属の切断、溶接、研磨、そして布地の縫製など、各工程における職人技に感銘を受けたようです。一人ひとり、使う人のことを深く考え抜かれ、大量生産では決して得られない『ものづくり』の精神に触れることができました。



こども用の車椅子の一種、バギーの機器の紹介


『可能性を広げるパートナー』 福祉機器への理解を深めた学生たち
学生たちは、車椅子やバギーが単なる用具ではなく、『こどもたちの可能性を広げるための大切なパートナー』であることを強く実感しました。工場で働く方々の、こどもたちへの温かい思いと、最高の品質を追求するプロ意識をひしひしと感じ、福祉機器への理解を一層深めました。
参加した学生からは、「理学療法士として、こどもの身体機能だけでなく、福祉機器がこどもの生活全体に与える影響まで深く考えるようになりました」、「作業療法士として、福祉機器を活用したこどもの遊びや社会参加の支援の幅が広がったと感じています。より一層、小児支援に貢献したいという思いが強くなりました」といった深い学びと感動の声が寄せられました。
本校は、今後ともこのような実践的な学びの機会を積極的に設け、地域社会に貢献できる理学療法士と作業療法士の育成に尽力してまいります。こどもたちの笑顔と成長を支える福祉機器の重要性についても、広く社会に発信していきます。

