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第18回滋慶学園総長杯 柔道大会 福岡医健が2年連続の総合優勝

 滋慶学園グループの専門学校で柔道整復師をめざす学生たちが日ごろの鍛錬の成果を競う「第18回滋慶学園総長杯 柔道大会」が10月19日(土)、京都市武道センター旧武徳殿(同市左京区)で開催されました。柔道整復師の学科のある専門学校9校の学生と個人参加の学生合わせて、計10校から91人が参加。団体戦と男女計8部門の個人戦で熱戦を繰り広げ、団体戦優勝のほか個人戦4部門で多くの入賞者を出した福岡医健・スポーツ専門学校が、2年連続の総合優勝を果たしました。

参加校は以下の10校です。

  • 北海道ハイテクノロジー専門学校
  • 仙台医健・スポーツ専門学校
  • 東京メディカル・スポーツ専門学校
  • 名古屋医健スポーツ専門学校
  • 大阪ハイテクノロジー専門学校
  • 東洋医療専門学校
  • 京都医健専門学校
  • 美作市スポーツ医療看護専門学校
  • 福岡医健・スポーツ専門学校
  • 福岡デザイン&テクノロジー専門学校(個人参加)

「心」「技」「体」をしっかりと磨き、仲間とのチームワークを深めて 浮舟総長あいさつ

 会場の京都市武道センター旧武徳殿は、平安遷都1100年記念事業の一環として明治32年(1899年)に営造された日本最古の演武場で、国の重要文化財に指定されている武道愛好者の聖地。高貴な方が観覧される台覧席が中央に備えられ、厳かな雰囲気を醸し出しています。

 開会式では、藤田裕之・京都医健専門学校学校長の開会宣言に続き、大会会長を務める滋慶学園グループの浮舟邦彦総長があいさつに立ち、「今回は久しぶりの旧武徳殿での開催となります。皆さんは柔道整復師として医学、医療の知識、技術を理解するとともに柔道の基本である『心』『技』『体』をしっかりと磨くことが大切です。また『道』『禅』『行』の精神性も学び、『礼』『儀』を大切にし、仲間との『チームワーク』を深めていただきたいと思います」と語りました。

 長尾淳彦・日本柔道整復師会会長と古川博史・京都府柔道連盟会長から祝辞をいただき、優勝杯返還が行われた後、福岡医健・スポーツ専門学校の富成琳久選手(柔道整復科3年)が選手宣誓。戦いの火ぶたが切られました。

繰り広げられる熱戦、飛び交う声援

 試合は2面を使って左右2ブロックに分かれて各クラスの予選が行われ、予選を勝ち抜いてきた者同士がぶつかる決勝戦は午後に順次行われました。試合時間は3分(延長戦は2分)。観客席の応援団からは「もっと動け」「その調子だ」「耐えろ」などと盛んに声援が飛び交いました。また、会場の一角には救護班の学生たちが待機。負傷した選手に応急手当を施していました。この大会は柔道整復師を目指す学生たちにとって、柔道の試合だけでなく、現場で施術の経験を積む実践の場でもありました。

 男子未経験者64kg以下級の決勝は、名古屋医健スポーツ専門学校同士の顔合わせとなり、羽根渕剛毅選手が橘虎次郎選手を破って優勝。個人参加の福岡デザイン&テクノロジー専門学校、久家泰斗選手は3位に食い込む健闘を見せました。

 男子未経験者67kg以下級は仙台医健・スポーツ専門学校の佐藤瑛音留選手が、男子未経験者78kg以下級は名古屋医健スポーツ専門学校の山本章悟選手が優勝。福岡医健・スポーツ専門学校同士の対決となった男子未経験者78kg超級決勝は、永盛大輝選手が一門輝選手を下し頂点に立ちました。

 男子経験者初段の部決勝は、東京メディカル・スポーツ専門学校の森本優介選手が大阪ハイテクノロジー専門学校の平賀煌選手に勝利。男子経験者弐段以上の部は、仙台医健・スポーツ専門学校の阿部俊輔選手が東洋医療専門学校の渡邊琥次郎選手を息詰まる接戦の末に破り優勝を果たしました。

 一方、女子は、未経験者の部で京都医健専門学校の松田幸々選手が、経験者の部で東洋医療専門学校の山西桃華選手がそれぞれ優勝の栄冠に輝きました。

 そして、仙台医健・スポーツ専門学校Aと福岡医健・スポーツ専門学校Aの顔合わせとなったクライマックスの団体戦。大将戦で福岡医健Aの中村太一選手が、男子経験者弐段以上の部の覇者、仙台医健Aの阿部俊輔選手との激闘を制し優勝を決めました。

 総合優勝に輝いた福岡医健は、男子団体戦の優勝をはじめ、個人戦でも8部門中、半分の4部門で3位以内の入賞者を出し、特に男子未経験者78kg超級では、3選手が1、2、3位を独占しました。総合優勝は、優勝者がいなくてもチームの総合力と愛校心を高めるという趣旨で2009年の第5回大会から導入され、以来、京都医健が12連覇を果たしましたが、昨年、福岡医健がそれにストップをかけ、今回、2連覇を達成しました。

 優秀選手に選ばれた福岡医健の中村選手は「団体戦決勝は、私の勝敗で優勝が決まるという、本来なら重圧を感じる場面でしたが、不思議とリラックスしていました。仲間の応援で勇気をもらい重圧をはね返すことができました。そんな仲間とともに戦えたことが大きく、皆でつかんだ総合優勝だと思います」と喜びを語りました。

一人ひとりに表彰状 「初心を忘れずに」藤猪先生講評

 閉会式では、大会会長の浮舟総長から入賞した選手一人ひとりに表彰状とメダルが授与された後、世界選手権4連覇を達成し、元国際柔道連盟A級審判員でもある大会審判長の藤猪省太先生(柔道藤猪塾塾長)から講評をいただきました。藤猪先生は「素晴らしい柔道を見せてもらいました。特に未経験者の部の選手の皆さんは、思い切りがよく、創意工夫もされた柔道をしていました。何事にも初心を忘れずに向かっていく姿勢が大事だと感じました」と選手たちを称え、「また明日から精進してください」と激励しました。

 最後に東京メディカル・スポーツ専門学校の関口正雄学校長が閉会宣言。大会運営に携わった関係者へ謝辞を述べ、「旧武徳殿での大会再開にふさわしい、素晴らしい大会になりました。ありがとうございました」と締めくくりました。

【成績】
総合優勝 福岡医健・スポーツ専門学校

<団体戦> 
優勝  福岡医健・スポーツ専門学校A
準優勝 仙台医健・スポーツ専門学校A
3位  名古屋医健スポーツ専門学校                                        3位  京都医健専門学校A

<個人戦>
男子未経験者
(64kg以下級)
優勝  羽根渕 剛毅(名古屋医健スポーツ専門学校)
準優勝 橘 虎次郎(名古屋医健スポーツ専門学校)
3位  井上 大和(福岡医健・スポーツ専門学校)
3位  久家 泰斗(福岡デザイン&テクノロジー専門学校)
(67 kg以下級)
優勝  佐藤 瑛音留(仙台医健・スポーツ専門学校)
準優勝 小川 光希(名古屋医健スポーツ専門学校)
3位  村上 友暉(京都医健専門学校)
3位  近藤 冬將(京都医健専門学校)
(78 kg以下級)
優勝  山本 章悟(名古屋医健スポーツ専門学校)
準優勝 橋本 郁弥(京都医健専門学校)
3位  髙岡 大輝(福岡医健・スポーツ専門学校)
3位  石井 快空(美作市スポーツ医療看護専門学校)
(78kg超級)
優勝  永盛 大輝(福岡医健・スポーツ専門学校)
準優勝 一門 輝(福岡医健・スポーツ専門学校)
3位  榎本 真聖(仙台医健・スポーツ専門学校)
3位  菅 脩斗(福岡医健・スポーツ専門学校)

男子経験者
(初段)
優勝  森本 優介(東京メディカル・スポーツ専門学校)
準優勝 平賀 煌(大阪ハイテクノロジー専門学校)
3位  中村 太一(福岡医健・スポーツ専門学校)
3位  鬼塚 明哲(福岡医健・スポーツ専門学校)
(弐段以上)
優勝  阿部 俊輔(仙台医健・スポーツ専門学校)
準優勝 渡邊 琥次郎(東洋医療専門学校)
3位  水嶋 海斗(北海道ハイテクノロジー専門学校)
3位  下山 流聖(北海道ハイテクノロジー専門学校)

女子未経験者
優勝  松田 幸々(京都医健専門学校)
準優勝 櫻井 菜月(大阪ハイテクノロジー専門学校)
3位  安井 菜穂(京都医健専門学校)
3位  山南 愛奈(名古屋医健スポーツ専門学校)

女子経験者
優勝  山西 桃華(東洋医療専門学校)
準優勝 澤畠 陽果(東京メディカル・スポーツ専門学校)
3位  眞田 りおん(名古屋医健スポーツ専門学校)
3位  多久和 柚香(美作市スポーツ医療看護専門学校)
※ 敬称略