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社会貢献ミュージカル「明日への扉」 大阪の小学生がゲネプロを通じての様々な仕事について学びました
滋慶学園COMグループの社会貢献ミュージカル「明日への扉」大阪公演の前日の10月9日(木)、ゲネプロがザ・シンフォニーホールで行われ、大阪市立中泉尾小学校(大正区)の5年生の児童と教員約50人が見学。音楽、照明、音響、TVカメラ…と、ミュージカルを支える様々な役割と仕事があることを児童たちは学びました。

このプログラムは、企業や団体の協力のもと体験活動を通じて思考力、判断力、学ぶ力などを育む大阪市教育委員会の「探究・読解」プロジェクトの一環で、昨年も同小学校の5年生がゲネプロの見学をしています。
最初に「明日への扉」の制作総指揮をつとめる、大阪スクールオブミュージック高等専修学校の喜多静一郎校長が「明日への扉」の歴史と意義について、わかりやすく説明。このミュージカルが今から30年以上前、骨髄バンクの現実を知った学生たちが「自分たちにできることは何か」と考えて実現し、1994年から続いていること、今の学生たちも白血病や骨髄移植について学びながら、厳しい練習を積み重ねていることなどを語りました。


ミュージカルという舞台芸術について、喜多先生は「配役はもちろん、歌唱、ダンス、音楽や、照明、音響、チケット、案内などたくさんの種類のお仕事が関わっています。ミュージカルは多くのエンターテインメントの中でも、一番たくさんの仕事のプロたちで成り立っているのです」などと説明しました。
この後、児童たちは、「生きることのすばらしさを伝えたい」という想いで長年にわたって受け継がれてきた「明日への扉」を、途中の休憩も含め1幕から2幕までを通して、約3時間観劇しました。

中泉尾小学校の辻信行校長は、「ミュージカルの表舞台で演技する皆さんは華やかで、美しい。でも、それを支えている方々がいることに気づくことが大切です。子どもたちは間近で、その姿に触れることができました。スタッフ一人ひとりが、自分の職責に誇りと責任をもって活躍し、輝いている姿は美しいものです」と話していました。
辻校長は、児童たちが「骨髄バンク」のパンフレットなどの資料を家に持ち帰っていることにも触れ、「家庭でもお子さんと骨髄移植や骨髄バンクについてお話していただきたい」と語り、子供たちが「明日への扉」で学んだことをさらに深めてくれるよう望んでいました。