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滋慶学園グループ新年式 第7期5カ年計画最終年度・グループ創設50周年の節目、総長は「グループの発展に感謝し飛躍の年に」と『感謝』と『飛躍』の揮毫を披露しました

 滋慶学園グループの「2026年 新年式」が1月5日(月)、大阪市北区のザ・シンフォニーホールをメイン会場に、国内34拠点をオンラインで結んで行われ、専門学校や大学・大学院などの教職員、企業・施設の社員ら総勢約3000人が参加しました。今年は滋慶学園グループにとって創設50周年の節目の年で、第7期5カ年計画の最終年度にも当たります。浮舟邦彦総長は年頭の挨拶で、自ら揮毫した「感謝」と「飛躍」の文字をスクリーンで披露し、「グループが発展してきたことへの『感謝』の念を抱きつつ、第8期5カ年計画へ向け、未来へ向け、『飛躍』の年にしましょう」と力強く語りました。

 式典に先立ち、東京藝術大学卒のオルガニストで、2012年の第3回ブクステフーデ国際オルガンコンクールで日本人初の優勝に輝いた大木麻理さんのパイプオルガン演奏がありました。大木さんはバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」とフレッチャーの「フェスティバル・トッカータ」の2曲を演奏。参加者は荘厳なパイプオルガンの音色にしばし耳を傾け、気持ちを引き締めて式典に臨みました。司会は大阪ダンス・俳優&舞台芸術専門学校の広報センター長、高橋聖子さんが務めました。

 式典では、グループ82校を代表して京都医健専門学校の藤田裕之学校長、滋慶教育科学研究所(JESC)の馬場明道所長、常務理事を代表して浮舟雅信常務理事、企業を代表して株式会社滋慶の田仲豊徳社長が登壇し、年頭のあいさつの言葉を述べました。それぞれのあいさつの要旨は以下の通りです。

「50周年の節目に『レジリエンス』を胸に刻む」藤田裕之学校長

 人口減少の波は、私たちの専門学校だけでなく社会の基盤をも大きく揺るがしています。しかし、人口減が進み、人材確保が困難になる社会だからこそ、私たちの職業人教育の価値が高まっていきます。明確な方針と目標があれば道は拓けます。

 今年の干支「午」にちなみ、私は一つの姿勢を大切にしたいと考えています。「人間万事塞翁が馬」という中国の古いことわざの精神です。何事にも一喜一憂せず、慢心や油断をせず、目の前の一人ひとりの学生、一つひとつの講義、地域との連携を丁寧に行う―。この地道な積み重ねこそが、最終的に大きな未来を切り拓く鍵となります。

 もうひとつ欠かせない概念が「レジリエンス(しなやかに適応し回復する力)」です。 世界は常に予測不能ですが、全国に広がる私たちのネットワークを最大限に活かし、次の時代を担う人材をともに育ててまいりましょう。

「『共に学ぶ』姿勢を持って教育活動に励んでください」馬場明道所長

 約20年間にわたるJESCの活動を通じて確信したことがあります。どのような専門分野であっても、教育の本質は「トータルな人間教育」にある、ということです。

 浮舟総長は「学生を育てると同時に、自らも成長する」と常々おっしゃっています。長年、教育の現場にいた私もこの言葉の真意を十分に意識できていませんでしたが、JESCでの活動を通じて「教育とは一方的に知識を与えるものではなく、学生を理解しようと努める過程で自分自身が学んでいくプロセスである」ということに気づかされました。

 「共に学ぶ」という姿勢を持って教育活動に励むことは、教える側にとっても実りある経験となります。皆さまも日々の教育活動で実践していただければ幸いです。

「新しいことに果敢にチャレンジできる『環境づくり』を」浮舟雅信常務理事

 第7期5カ年計画の最終年度にあたる今年は、これまでの集大成を見せると同時に次なる第8期に向け強固な土台を築かなければなりません。さらに、今年は1976年に産声を上げた滋慶学園グループが50周年を迎える記念すべき年でもあります。

 私が入職したのは創立20周年の1996年。これまで、総長をはじめ諸先輩方から多大なるご指導をいただき、自分を成長させることができましたが、それ以上に感謝していることがあります。それは、この学園グループが私に「自分らしさを存分に発揮できる環境」を与えてくださったことです。私が恩返しとして取り組むべきことは、皆さんが、かつての私と同じように、あるいはそれ以上に自分らしく輝き、新しいことに果敢にチャレンジできる環境を整えることです。熱量のある組織を、皆さんと一緒に創っていきたいと思っています。

 社会は想像を超えるスピードで変化しています。滋慶学園グループでは「DX委員会」を立ち上げ取り組んできましたが、私たちの歩みよりも世の中の変化の方が遥かに速いのが現状です。もはや委員会という一部の枠組みだけではなく、グループ全体でDXを推進していく必要があります。DXの動きを自分事として捉え、積極的に関わってください。

 私自身もワクワクしながら、未知の領域に精一杯、挑んでまいります。ともに、この変化の激しい時代を飛躍のチャンスに変え、素晴らしい1年にしていきましょう。

「ロードマップを共有し、やりがいを数字という結果に」田仲豊徳社長

 2026年度で第7期5カ年計画を終えるということは、中長期計画を掲げてから35年が経過したことを意味します。その前の15年間は、無我夢中で駆け抜ける日々でした。バブル経済の絶頂と、その後の崩壊。正直、「しんどい」と感じることもありました。

 そんな中、総長は「今は大変だけど、将来を作ろう、未来を作ろう。そのために中長期計画をつくる」とおっしゃいました。財務関係を担当していた私は「将来のことなんて分からない」と内心思いましたが、とにかく一生懸命走りました。すべてが計画通りに進んだわけではありませんが、やがて一つひとつ現実のものとなっていきました。

 大切なのは、目的を明確にし、目標を立てること。その目標に至るロードマップが事業計画です。これから私たちは次なる第8期5カ年計画を策定します。計画を全員で共有し、やりがいを数字という結果に変え、皆さんが「豊かな職場」だと実感できる環境を一緒に創造していきたいと考えています。ともに全力で頑張り、新しい未来を作っていきましょう。

浮舟邦彦総長 新年講話 50年の歩みと2026年に大切にしたいこと

 続いて浮舟総長が登壇。総長は「2026年の新しい年を皆さんとともに迎えられることを心から嬉しく思います」と新年のあいさつを行い、DX、AI時代のマネジメントに関する考え方などについて講話をしました。要旨は以下の通りです。

個人のパワーを高める―人口減少社会における「教育」の使命

 今年の取り組みで大切にしたいことをお話しする前に、滋慶学園グループの50年の歩みを社会の変化とともに振り返ってみたいと思います。

 日本の18歳人口は、滋慶学園グループ創設された1976年の約154万人から、2024年には約106万人へと減少しました。今後も人口減少は避けられません。しかし、人口が減るからこそ、一人ひとりの日本人の「力」をアップさせることが、国家としての課題となります。あらゆるジャンルにおいて、個人のパワーを高める「教育」こそが、これからの社会成長の鍵を握ります。

 滋慶学園は、1976年の新大阪歯科技工士専門学校の開校からバブル期、バブル崩壊を経て、5年ごとの中期計画を始めました。目先のことに左右されず、第1期から第7期にわたる中期計画を着実に実行し、独自の進化を遂げてきました。

 1992年からの第1期5カ年計画では、「JESC(滋慶教育科学研究所)」を設立し、教職員の研修制度を確立しました。第2期では、主体性を発揮し、目的を持って行動し、相乗効果を発揮する、といった「7つの習慣」を学校運営のプログラムに組み込みました。第3期では「滋慶語録」を編纂。樹木の枝葉に当たるのがマネジメント、スキル、知識、根っこに当たるのがマインド、理念、考え方。この根っこの部分がしっかりしていないと枝葉は育ちません。滋慶語録は、われわれの教育の根幹をなす理念をまとめたものです。

 第4期から第6期にかけては、コンプライアンスの徹底、職場環境の改善、そして職業実践専門課程への対応を進め、業界・企業と連携した教育を深化させてきました。また第5期からは、攻めと守りの視点、グローバルな視点、ひとり一人を見てゆく視点といった「7つの視点」を事業運営のテーマに掲げました。

 そして2022年度から始まった第7期。厳しい少子化の波を受けながらも、着実に数字を向上させてきました。2027年度から始まる第8期では、さらに高みを目指します。

時代の変化をとらえ、マネジメント力を高める

 その目標を達成するために、2026年度に取り組むべきこと、大切にしたいことは、マネジメント力を高め、事業計画をしっかりと作成し、それを達成することです。強い現場力を作り、数字という標準を大切にしながら、次のアクションにつなげていってください。また、既存の枠組みにとらわれずに挑戦する精神も大切です。新しいビジネスモデルを作る、新しい学校あるいは学科を作る。そうしたチャレンジ精神が滋慶学園の強みです。

そして人材育成。DX人材や次世代のリーダー、女性リーダー…といった人材を育成するため、JESCを中心とした研修体制の強化を図ります。また、日本で就業する外国人の役割が大きくなってきている今、留学生の確保も大事なテーマです。

DXに注力し、これまでにない教育サービスや運営体制を構築

 安心・安全な職場づくり、DXはこれまでも力を入れてきましたが、DXについては近年、AIの進化が著しく、「特別な技術」から「当たり前のインフラ」へと移行しています。全てのジャンルでAI活用を前提とした運営を行ってください。DXとは、ITを手段としてビジネスモデルや企業文化の変革や新たな価値創造を目指すことです。DX人材の育成を急ぎ、これまでにない教育サービスや運営体制を構築していきましょう。

 今年は第7期5カ年計画の最終年度であると同時に滋慶学園の創設50周年の節目にもあたります。これまで滋慶学園が成長できたことに感謝すると同時に、第7期の目標を確実に達成し、第8期という新たな旅路に向けて強固な組織を作り上げ、未来に向けて大きく飛躍する1年にしていきましょう。

スライドショー 2025年の取り組みを振り返り

 新年式の後半は、グループのさまざまな取り組みや活動を画像・映像に残しておこうという浮舟総長の発案で始まった恒例のスライドショーです。2025年は大阪・関西万博が行われた年で、万博会場内のホールで行われた滋慶学園COMグループの社会貢献ミュージカル「明日への扉」の公演や、COMグループ8校の学生作品30点が展示された「絵師100人展 大阪・関西万博篇」、大阪ダンス・俳優&舞台芸術専門学校の学生たちが“滋慶学園ダンサーズ”として活躍した「よしもと waraii myraii館」の体験型コンテンツ「盆踊りのアシタ」などが紹介されました。

 このほか恒例の新任学校長の紹介、さらに各学校の地域貢献・社会活動や産学連携プロジェクト、イベントやトピックスなどがスクリーンに映し出されました。関連企業や福祉施設の話題、在校生や社会で活躍する卒業生の話題なども紹介され、参加者全員でグループの2025年を振り返りました。

多大な貢献・優れた功績に対し総長賞が贈られました

 スライドショーの後は、総長賞の発表と表彰が行われました。総長賞は、滋慶学園グループの各学校、企業などの事業活動で、多大な貢献をした個人・チームや優れた功績を残した個人・チームを称える賞です。心肺停止状態に陥った40代男性に救護措置を施した東京スポーツ・レクリエーション専門学校の教員と学生、美容師国家試験で高等課程の1期生が実技と筆記の総合で95.7%という高合格率を達成した福岡ベルエポック美容専門学校 高等課程美容科の教職員など7組のチーム・個人が受賞しました。