お知らせ
News
「好き」を仕事に! 滋慶学園グループ 大阪と神戸の文化・教養分野11校の卒業式が行われました
2026.03.27
大阪・神戸にある滋慶学園グループの文化・教養分野11校の卒業式が3月5日(木)、大阪市北区の大阪国際会議場(グランキューブ大阪)で行われました。音楽やダンス、映画、デザイン、IT、動物、ホテル・ウェディング…。多様な業界に羽ばたいていく卒業生は1513人。グループの浮舟邦彦総長や名誉学校長の奥山清行先生らの温かく、力強い祝辞を心に刻んでいました。フィナーレは先生方の演奏によるゴスペルアンサンブルの『翼をください』のコーラス。卒業生たちは「好き」を仕事にすべく、希望で胸を膨らませて旅立っていきました。

卒業式を行ったのは、滋慶学園グループの学校法人コミュニケーションアートが運営する11校です(下記)。
- 大阪スクールオブミュージック専門学校(OSM)
- OCA大阪デザイン&テクノロジー専門学校(OCA)
- 大阪ダンス・俳優&舞台芸術専門学校(DA)
- 放送芸術学院専門学校(BAC)
- 大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校(OAS)
- 大阪ECO動物海洋専門学校(ECO)
- 大阪農業園芸・食テクノロジー専門学校
- 大阪ホテル・観光&ウェディング専門学校(JSH)
- 神戸・甲陽音楽&ダンス専門学校(KOYO)
- 大阪スクールオブミュージック高等専修学校(OSM高等専修)
- 神戸・甲陽音楽ダンス&アート高等専修学校(KOYO高等専修)
式典はゴスペルアンサンブルの先導による国歌斉唱で始まり、学校長を代表して、大阪スクールオブミュージック専門学校/大阪ダンス・俳優&舞台芸術専門学校の津田仁学校長が式辞を述べました。続いて各学校の学生代表に卒業証書と専門士称号・高度専門士称号を授与。OSM高等専修とKOYO高等専修の高等課程の修了生代表に卒業証書が手渡されました。




津田仁学校長の式辞 「好き」を仕事にするチャレンジを
津田学校長は冬季オリンピックを振り返り、活躍したアスリートの言葉を「好きを仕事にする」という視点から学生に重ねて受け止めたといいます。「皆さんも夢の実現のため努力を重ねてきました。その過程でさまざまな失敗や挫折と向き合い、それを乗り越えて今日があると思います」と語りました。
「人は自分の好きなもの、大切なものには打ち込めます。自分の強み、自分らしさをはっきり持っている人、自分の価値がわかっている人は目標も定まり、努力もでき、望むところに近づける。そのためには失敗や挫折に向き合い、一つ一つ乗り越えていくしかないのです」と指摘。
冬季オリンピックでフィギュアスケートのりくりゅうペアが「お互いのために滑ろう」と相手を大切に思う気持ちに切り替えたことで大逆転、金メダルを獲得したエピソードや、スキージャンプの高梨沙羅選手の場合は4年前失意のどん底にあったとき、自分のジャンプに勇気づけられる人がいると知って引退せずに努力し、結果を出したことに言及しました。
そして「多くの選手たちが異口同音に、これまでの経験がすべて今に繋がっていると話しています。皆さんもこれからの人生を価値あるものにするため、『好き』を仕事にするチャレンジを続けてください」とエールを送りました。


浮舟邦彦総長 卒業式はプロとして成長するための「始まり」
浮舟総長は滋慶学園グループを代表して祝辞を述べ、「皆さんはプロのスペシャリストとしてのキャリアを築くための基礎・基本を身に着けました。今日の卒業式はこれからキャリアを開発し、プロとして成長していくための始まりなのです」と語りました。
さらにプロとして成長し続けるための3つの原則について説明し、第一に挙げたのが「仕事を通して成長する」ことでした。総長は「明日からの職場は皆さんにとっての『新しい教室』であり『道場』です。難しい仕事も楽しい仕事も、その経験の積み重ねがキャリアになっていくわけです。一つひとつの仕事を大切にしてください」とアドバイスしました。
第二のポイントは「学ぶ姿勢を持ち続ける」ことだといい、「常に好奇心を失わず、学ぶことに情熱を持ってください。変化の激しい時代において大切なことは自らを高めようとする向上心です」と指摘。そして三つ目に挙げたのは「人間関係のネットワーク」です。総長は「共に学んだ仲間、お世話になった恩師、業界の方々、そして明日から出会う職場の人々…。人との繋がり、人間関係は皆さんの将来にとってかけがえのない財産となります。人との絆を大切に育んでください」と強調しました。
最後に「母校は皆さんにとっての心のふるさとです。壁にぶつかった時はいつでも相談に来てください。また嬉しい報告にも来てください。滋慶学園グループが全国に持っているネットワークは、これからも皆さんを支え続けます」と語り、締めくくりました。
独創性が高い研究、社会貢献活動などを称える各賞表彰
この後、授業に100%出席した学生を称える皆勤賞35名と、総授業時間数の98%を受講した学生に贈る精勤賞169名の表彰がありました。また独創性が高く将来の活躍が特に期待される研究や制作を、滋慶教育科学研究所(JESC)が称えるJESC奨励賞10作品と、すぐれた学生の活動を顕彰する学校長賞11名の表彰も行われました。




グループが1994年以来続けてきた社会貢献ミュージカル『明日への扉』と『明日への扉 Hospital Of Miracle』はこれまで28万人以上の観客を動員。白血病の治療への理解と支援に繋がっています。今年度、全国で上演された20公演で、素晴らしいパフォーマンスで感動を呼んだ学生4名に俳優賞が贈られました。表彰の最後は総長賞です。学生たちの社会貢献活動の中で、特に優れた活動を称える総長賞は、『明日への扉』大阪・関西万博公演を成功させたOSM・DA・OSM高等専修のグループなど7チームに贈られました。
続いて寄付金の贈呈式です。大阪市西区にある姉妹校7校の合同学園祭での売り上げの一部を、地域振興を目的として三村浩也西区長に贈呈し、三村区長から感謝状を頂きました。またミュージカル『明日への扉』と『明日への扉 Hospital Of Miracle』の公演で寄せられた募金は、公益財団法人 日本骨髄バンクと一般財団法人 夏目雅子ひまわり基金に贈呈され、目録が読み上げられました。


奥山清行名誉学校長 先生を超える仕事をして社会貢献を
名誉学校長の奥山清行先生から祝辞をいただきました。奥山先生はゼネラルモーターズ社(GM社)のチーフデザイナーや、ポルシェ社のシニアデザイナーを務めるなど、世界的な自動車メーカーでカーデザインを担当してきました。
先生は「皆さんは本当に好きなことを見つけ、それを仕事にすることができるという幸運を心から喜んでいただきたい。世界にはこの瞬間でも戦火にあって、皆さんと同じ年、あるいはもっと若い人たちが命を落としています。やりたいことがあっても仕事にできない人たちが大勢います。だからこそ、皆さんには好きなことを仕事として楽しんで、社会に貢献する義務があるのです」と強調しました。
奥山先生自身がかつてGM社からポルシェ社に移籍するとき、恩人であったGM社の当時の副社長が理解をしてくれたエピソードを披露。そのうえで卒業生に自分の仕事を理解し、どこかで見てくれている人を見つけるようアドバイスし、「皆さんは自分の理解者を親だと思ってください。そして受けた恩はその人ではなく、将来の皆さんの後輩や仲間に返してください」と語りました。
最後に先生は「皆さんがこの学校で得た教育は、自信を持って『世界一』だと言えます。しかし明日からは先生方も皆さんのライバル。先生方を超えてください。先生たちよりいい仕事をして社会に貢献することが、一番の恩返しになります」と激励しました。


卒業生謝辞 仲間たちと泣いたり笑い合った毎日が宝物
すべての卒業生を代表して、大阪ダンス・俳優&舞台芸術専門学校(DA)の卒業生、井上叶望さんが感謝の言葉を述べました。井上さんはOSM高等専修学校からDAに入学。昨年の社会貢献ミュージカル「明日への扉」では主人公・ゆかりを演じ、観客を魅了しました。
井上さんは、コロナ禍でスタートしたOSM高等専修の高校生活から、DAで経験した人気ミュージシャンのツアーダンサーや映画出演、大阪・関西万博の経験などを振り返りました。「この6年間で私に最も大きな成長と希望を与えてくれたのは、ミュージカル『明日への扉』です。『夢が叶った』と思いました。けれど、本番1ヶ月前に靭帯を断裂。その後も二度の怪我、手術と入院生活。受け止められない現実に心が音を立てて折れました」。
休学を余儀なくされ、「真っ暗なトンネルに取り残されたような毎日」だったといい、夢を諦めようと思ったこともあったそうです。「それでも復帰して久しぶりに学校へ戻った時、先生や同期のみんなが『お帰り』『待っていたよ』と温かく迎えてくれました。その言葉を一生忘れません。仲間たちとぶつかったり悩んだり、一緒に泣いたり、最後には笑い合えた毎日が宝物です」と語りました。
そして、夢に向かって一緒に学んできた仲間たちに、「私は一人じゃないと改めて気づきました。みんな、胸を張ってそれぞれの未来へ向けて一歩ずつ進んでいこうね!」と呼びかけました。


『翼をください』の大合唱で卒業生を送りました
フィナーレではゴスペルアンサンブルのメンバーを中心に『翼をください』の歌で卒業生を送りました。演奏はベースが東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校の学校長、渡辺敦子先生、キーボードは名誉教育顧問のミッキー吉野先生、ギターは教育顧問の引田寿徳先生、ドラムが海外教育顧問のトミー・スナイダー先生。そして指揮は教育顧問の近藤章裕先生でした。
♪この大空に翼を広げ 飛んでいきたいよ 悲しみのない 自由な空へ 翼はためかせ 行きたい…♪♪


JESC奨励賞と総長賞
JESC奨励賞のチーム・個人とテーマ
■大阪農食 加藤史栞さん マイショッププランニング プレゼンテーション
滋賀県のフルーツを使った「タルトレット専門店」を出店する計画で、滋賀ブランドのフルーツを調査しオリジナル商品を展開。地産地消をテーマにフードロスを減らし、経営マイショッププランニング プレゼンテーション効率を考えた点が評価されました。
■OSM 佐久間俊彰さん クリエーターズ・ラボ「チームで学び個で証明する」
レーベル運営や企業プロジェクトを通して、音楽配信を実践。AI活用による制作の効率化と人との共存を可能にし、成果を数字として示してきました。
■OCAチーム フォーティネットジャパン合同会社の企業課題 OTセキュリティ インシデント事例のリスク要因分析&対策提案
工場や発電所、交通インフラなどへのサイバー攻撃やシステム障害を保護するため過去のインシデント事例の要因分析を行い、対策提案をまとめ高く評価されました。
■DAチーム 「明日への扉」史上初の2つの挑戦 大阪・関西万博公演・新人公演について
32年間続くミュージカル「明日への扉」は、大阪・関西万博公演で世界各国からの観客2717名を動員。生きることの素晴らしさを世界に届けました。この経験で得た学びを未来へと繋ぐべく、学生が演出・キャスティングを行う新人公演も成功させました。


■OASチーム ストリートファイター6のIPを用いた特殊詐欺防止 啓発イベント
株式会社カプコンとの産官学連携で、特殊詐欺防止 啓発イベントの企画を提案。多くのイベント来場者に理解を促すとともに、e-sportsを活用した新たな啓発手法として高い成果を上げ、イベントを成功に導きました。
■BACチーム 株式会社TopCoatの企業課題 俳優・豊田裕大 プロモーションのためのイベント企画提案
TopCoat所属タレントを起用したイベント企画の課題で、俳優・豊田裕大のトークショーを企画提案。プロモーション施策やチケット販売方法にも工夫を凝らしチケットは完売。大盛況のイベントとなり、高い評価を頂きました。
■ECOチーム 淡路ファームパークの企業課題 イングランドの丘 南方系コアラの商品考案
「南方系コアラの認知度を高めたい」との課題をいただき、南方系と北方系コアラの違いを楽しく学べる事を重視し、体験型ブランケットの制作に着手しました。
■JSHチーム SNSの集客につながるウェディングアカウントを作成する企画提案
アニメ・漫画・ゲームなど共通の“好き”を持つカップルをターゲットにショート動画で空間演出などを紹介。多様な価値観に寄り添った新しいウェディングを目指し、“推し活”を取り入れた「推し婚パレット」を提案しました。
■OSM高等専修チーム 絵本2.5次元舞台制作 保育園での絵本公演 実施についての取り組み
かつての不登校 経験を生かし、「乗り越えていく勇気」を届けることをテーマに活動。悩みを抱える保護者への支援や、保育園での演劇公演を実施。幼児期から自己肯定感を育めるよう、心に響く表現を届けました。
■KOYO高等専修 石口愛生さん 夢を叶える戦略について ~配信オーディション必勝法~
TOKYO IDOL FESTIVALの浴衣モデル、劇場版「ゴードン探偵事務所エピソード2」の主題歌、韓国カラーコンタクトのPRモデルを勝ち取り、つんく♂さんが代表を務めるTNX株式会社の所属アーティストとして活動します。
総長賞の受賞チームとテーマ
■OSM・DA・OSM高等専修チーム 社会貢献ミュージカル「明日への扉」 大阪・関西万博を通じて世界へ発信
大阪・関西万博協会との連携のもと『明日への扉』を制作。万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」と響き合う特別な舞台を世界へ発信しました。
■BACチーム 「輝く個性!こだわりストたちの世界」 障がい者支援におけるYouTube動画制作
吉本興業の芸人アーティスト「たいぞうさん」と3つの障がい者施設合同での個展会を映像化するプロジェクトにて、障がい者アートに込める想いを届ける作品として完成させました。
■OASチーム eスポーツチーム「よしもとゲーミング」 ファンイベントにおける企画制作
関西圏をプロeスポーツチームと共に盛り上げたいという想いと、首都圏のイベント参加が難しい地元ファン層に向けた機会創出を目的に、「よしもとゲーミング」へイベント実施を提案。地域創生イベントとして成功に収めました。
■大阪農食チーム HOOP KIDS SCHOOLとの地域貢献プロジェクト【子供パン教室】
学童保育に通う小学生を対象に「夏休みこどもパン教室」を開催。5種類のパン作りに取り組み、食への関心や作る喜びを育む有意義な機会となりました。
■JSHチーム シュシュウェディング
結婚式を挙げなかった一般の新郎新婦を対象に、ヒアリングから当日まで全て自らの力で本物の結婚式をプロデュースしました。ご親族や列席者の皆様にも喜んでもらえる瞬間を作り上げ、多くの方に感動を与えることができました。
■大阪ECOチーム 地域貢献活動 ヤギパフォーマンス
ヤギやコツメカワウソの飼育・トレーニングを通じて動物の魅力やトレーニングの大切さを発信。地域イベントにも出演し、工夫を凝らしたパフォーマンスが高く評価され、地域のにぎわいづくりにも貢献しています。


■KOYO高等専修チーム 神戸JAZZプロジェクト
日本で初めてプロのバンドによるジャズ演奏が行われた神戸。その神戸市内で行われたジャズイベントでの演奏・企画運営を担当しました。