お知らせ
News
滋慶医療科学大学の入学式が行われました! 臨床工学科に加え新たに診療放射線学科を開設
2026.04.14
大阪の桜が満開となった4月4日(土)、学校法人 大阪滋慶学園が運営する滋慶医療科学大学の入学式が行われました。今年度の新入生は、開学当初からの臨床工学科の第6期生43名に加え、新たに設置された診療放射線学科の第1期生45名の計88名。治療と診断を高度な技術で支える医療のスペシャリストへの第一歩を踏み出しました。

「最終的に責任を持つのは人」 千原國宏学長が訓辞
式典では臨床工学科と診療放射線学科の新入生の発表に続き、千原國宏学長が訓辞を述べました。大阪滋慶学園の理念である「実学教育」「人間教育」「国際教育」に触れながら、「本学は2021年に臨床工学科を開設し、今年は新たに診療放射線学科を加え、二学科体制で新たな歩みを始めました」と述べ、それぞれの職種の重要性について語りました。
「治療を技術で支える臨床工学技士、診断を技術で支える診療放射線技師。いずれも医師や看護師と共に、命に最も近い現場で専門性を発揮する、現代医療に不可欠な医療技術者です」
また、臨床工学技士を「治療のエンジニア」、診療放射線技師を「診断のエンジニア」といい、この両輪が医療の根幹を技術で支える存在であることを強調。さらに、X線を発見したレントゲンが特許を独占せず社会に公開したことや、ナイチンゲールの「患者に害を与えない」という言葉を引き合いに、高度な技術を扱うからこそ、慎重さと確かな倫理観が必要であると説きました。
学長は大学院医療管理学研究科のことも触れ、安全で質の高い医療のため、「医療を組織として守る視点」を備えた人材育成を目指していると紹介。「医療の技術や制度がどれほど進歩しても、最終的に責任を持つのは常に人。技術の意味と限界を理解し、患者一人ひとりに向き合い、最善を選び取る専門職を目指してください」と激励しました。


「学園創立50周年の節目の入学」 浮舟邦彦理事長
続いて学校法人大阪滋慶学園の浮舟邦彦理事長が登壇。理事長は、学園の始まりである1976年の新大阪歯科技工士学院(現在の新大阪歯科技工士専門学校)の創設からちょうど50年という歴史の節目にあたることを説明しました。
職業人教育を通して社会に貢献するというミッションのもと、長年にわたり専門学校を運営し、多くの医療のスペシャリストを輩出してきたことを紹介。「特に臨床工学技士は、国の資格制度ができる前のメディカル・エンジニアと呼ばれた時代から、人材の養成に取り組んできたところです」と語りました。
さらにAIやデータサイエンスが発展する現代において、学ぶべき姿勢について指針を示し、「医学と工学の専門的な知識や技術はもちろん、主体的に考えて行動し、積極的に学びを深めてほしい。AIを使わなくてすむ時代はもう来ません。だからこそ人間力が重要になります」と強調。コミュニケーション力、問題解決力、プレゼンテーション力、マネジメント力を身につけるよう求めました。
「無駄な時間がありません。カリキュラムの一コマ一コマを大切にしてください。目的を持って一歩一歩、力強く学びの道を歩み、卒業時に国家試験に合格しうる能力を身につけてください。一緒に頑張っていきましょう」と締めくくりました。


「変化に対応するのは自分の力」 大阪大学医学部附属病院 坂田泰史病院長
来賓として招かれた大阪大学医学部附属病院の坂田泰史病院長は、自らも4月1日付で病院長に就任したばかりであることを明かし、「新入生と同じような期待と緊張を持っている」と語り始めました。
坂田病院長は「チーム医療」の必要性を説き、「もはや一人の医師が一つの考えで診断できる時代ではありません。チームの力が必要です。皆さんは医療の『主役』であるという気概を持って関わっていただきたい」と語りました。
また、中東情勢の影響で医療用手袋の確保が懸念されている現状を挙げ、「突然そういう状況になるのも、世界はつながっているということです。30年後の医療がどうなっているかは正直わからない時代です」と述べました。「それは自分の頭で考えなければならない時代」だとしたうえで、AI全盛の時代における「HI」(Human Intelligence:人間の知能)という言葉を贈りました。
「皆さんにはAIではなくHIがあります。多くのことを学び、自分のHIの中に『ディープラーニング(深層学習)』していくことが重要です。自分の頭で考え、社会の変化に対応するのは自分自身の力なのだという気持ちで、学生生活を楽しんでください。多くの患者さんが、皆さんが技術を習得して医療の現場に出て来てくれることを心待ちにしています」と激励しました。
「責任感や倫理観を身につけ信頼される存在に」 代表学生が宣誓
式典の終わりに入学生を代表して、診療放射線学科の南條芽依さんが宣誓を行いました。南條さんは正確な画像診断や放射線治療によって命を支える仕事に関心を持ち、この大学を選んだといいます。「診療放射線技師は目立つ存在ではなくとも、医療を支える見えない糸のような役割」と言い、そのあり方に魅力を感じると語りました。
そして「私たちは診療放射線学科の1期生として、学科の土台を築く責任ある立場にあります。この志を持つ仲間と共に前向きに挑戦し続けることで、より良い学びの環境を築きたいと考えております」と述べ、知識や技術だけでなく責任感や倫理観を身につけ、医療の現場で信頼される存在となることを誓いました。


臨床工学科の先輩が4年間のロードマップを説明
式典終了後、臨床工学科4年の平空青さんが1年から4年まで4年間の学びのロードマップを中心に学生生活について語りました。1年次が医学・工学・AIの基礎固め、2年次が専門職に求められる知識・技術の修得、3年次が学外実習を通して病院・企業における役割の理解、4年次では学びの集大成、卒業研究と国家試験への挑戦―など概要を説明。「勉強も遊びも全力で楽しみましょう」と先輩として新入生にアドバイスしました。

