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教職員を対象にインシデント研修&ナッジ研修を実施しました 東洋医療専門学校
東洋医療専門学校では、教職員を対象としたネットセキュリティに関する「インシデント研修」を8月17日(月)に実施しました。滋慶学園グループのサポート企業、株式会社ブレーンスタッフコンサルタンツ(BSC)の石原達也主任をお招きし、広報DX研修の際にお話いただいた内容をもとに、インシデントの実例を交えながら学校現場に起こり得るさまざまなリスクや、発生時に求められる初動対応について具体的に解説していただきました。

近年、企業や教育機関を狙ったサイバー攻撃や個人情報の漏洩、ランサムウェアによる被害など、情報セキュリティに関する報道が増えています。高度化・巧妙化するサイバー攻撃への対策だけではなく、パソコンやUSBメモリなどの紛失、誤送信といった日常のちょっとした不注意からインシデントにつながるケースもあります。こうした中、情報を取り扱う一人ひとりがセキュリティに対する正しい知識を持ち、万が一の時に適切な行動をとることがこれまで以上に重要になってきます。
今回の研修では、インシデント発生時の対応方法や、グループ内独自のインシデント対応チーム「CSIRT(シーサート)」について学んだほか、実際に業務で使用しているパソコンを持参し、「プライベートでパソコンを紛失してしまった」という状況を想定したセルフチェックを行いました。自分のパソコンにどのようなセキュリティ対策が施されているのか、個人情報が保存されていないかなどを確認した後、グループに分かれて「どうすればインシデントを防ぐことができるか」「学校内でさらに必要な対策はないか」といったテーマについて意見を出し合いました。

今回の研修を通して、情報セキュリティは特定の担当者だけが担うものではなく、一人ひとりの意識と行動が、インシデントの予防や被害の最小化につながることが重要であることを改めて学びました。多くの大切な個人情報を預かる学校の教職員としてその責任の重さを自覚し、学生が安心して学び過ごせる環境を守るためにも、日頃から情報セキュリティを意識し、適切な情報管理に努めていきたいと思います。
午後からは本校の真田浩二 教務部長・山口隆平 副学科長らによるナッジ研修を実施しました。ナッジ( 英語で「そっと後押しする」 の意)とは、命令やペナルティなどによって人の行動を強制するのではなく、本人の意思を尊重しながら、自然と望ましい行動を選択しやすくする小さな仕掛けのことで、昨今、様々な政策分野で活用が進みつつある理論です。身近な例としては、階段の利用を促す足跡マークや、階段を利用した際の消費カロリーを表示する仕掛けなどがあります。
研修では、まず「なぜ、やるべきことが分かっていても行動に移せないのか」という視点から、行動を阻む「認知バイアス」について学びました。たとえば、国家試験合格など将来の大きな成果よりも、遊びなど目の前の楽しさを優先してしまう「現在バイアス」、新たに学習習慣を始めることに強い抵抗を感じる「現状維持バイアス」、「直前の勉強だけで合格した」といった極端な情報を信じ、根拠なく安心してしまう「可能性バイアス」などがあります。

こうした「やるべきことは分かっているけれど、なかなか行動できない」という状態に対し、ナッジを活用することで、学生自身が自然と行動を起こしやすい環境をつくることができます。
また、ナッジの基本的な考え方として、「EASY」についても学びました。
- E:Easy(簡単に)
- A:Attractive(魅力的に)
- S:Social(周囲とのつながりを活用して)
- Y:Timely(適切なタイミングで)
研修後には、グループに分かれて、それぞれの担当分野や業務においてナッジをどのように活用できるかを検討しました。学生への学習支援や日々の生活、広報業務など、様々な場面を想定し、「どのような仕掛けがあれば、相手が自然と望ましい行動を選択できるのか」という視点から意見を出し合いました。最後には、各グループで検討した活用例を発表し、互いのアイデアを共有。今回の研修を通して、行動を促すためには、単に「やりなさい」と伝えるだけではなく、「なぜ行動できないのか」を考え、行動しやすい環境を整えることが大切であると学びました。
今後も、学生一人ひとりの意思を尊重しながら、自然と一歩を踏み出すことができるような支援や環境づくりに、今回学んだナッジの考え方を活かしていきたいと思います。