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【神戸医療福祉専門学校】6カ国の教育関係者が参加して「アジア義肢装具教育シンポジウム」開催

2012.08.10

〈各学校の新着情報〉 神戸医療福祉専門学校三田校

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アジア6カ国から7名の教官をパネリストに迎えて開かれた「アジア義肢装具教育シンポジウム」

タイやカンボジアなどで地雷や病気、交通事故で手足を失くしたアジアの途上国の人たちに義足や義手などを提供する義肢装具士の養成に取り組む教官らを講師に迎えての市民公開講座「アジア義肢装具教育シンポジウム」が8月6日(月)、神戸医療福祉専門学校三田校で開催されました。

アジアの発展途上国では手足を失くし、義足や義手、装具を求めている人が沢山います。しかし、まだまだ障害者の声が社会に反映されていないのが現状で、日本のような先進国と違い、政府による義肢装具の援助が十分に行なわれておらず、国際的NGOの支援に頼っています。

シンポジウムはこうしたそれぞれの国の状況を理解し合い、情報を共有して義肢装具医療の協力、発展を図るとともに、広く市民にも理解してもらおうと開かれたもので、香港理工大での開催から3年目、国内では初めての開催となりました。

座長を務めたタイ・シリンドン義肢装具学校教務部長、佐々木伸先生をはじめ、スリランカ出身の義肢装具学校講師、Chathuranga Munasinghe先生、フィリピン・ラモンマグサイサイ工科大学記念医療センター講師、森本哲平先生、カンボジア義肢装具学校臨床部門マネジャーのTeap Odom先生、神戸医療福祉専門学校三田校の事務局長、内田充彦先生、タイ・マヒドン大学義肢装具学講師のSeng-lad Sirirat先生、香港理工大学准教授のMS Wong先生の6カ国7名の教官らが出席。

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    座長の佐々木先生

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    会場風景

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    Munasinghe先生

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    森本先生

スリランカのChathuranga先生は、同国内では30年にわたる内戦や津波被害で多くの手足の切断者が出たため、2004年に初めての義肢装具士養成の学校が国立リハビリテーションセンター内にオープン。現在、卒業生33人が国内9箇所にあるクリニックで活躍していることなどが報告されました。

次いで神戸医療福祉専門学校三田校の卒業生でNGOのカンボジアトラストが昨年ラモンマグサイサイ工科大学と提携して作った義肢装具士学科で講師として教える森本哲平先生が登壇し、フィリピンには600万人の障害をもつ人がいて、ミンダナオ島では内戦も起きていると報告。カンボジアのTeap氏からはカンボジア内戦の地雷などによる犠牲者の救済に立ち上がったNGOカンボジアトラストの活動とともに、学校の卒業生が一人あたり200人から250人に義肢装具を提供しているハードな実態が報告されるなど、それぞれのパネリストから内戦や交通事故、病気などによって手足を失った障害者の現状や義肢装具士が不足していること、NGOによる義肢装具専門家の養成、学校間ネットワーク構築の必要性などについて次々と報告が行われました。

また三田校の内田局長は、アジア各国での取り組みを踏まえて、「日本は進歩しすぎて何かを忘れているのではないか」と問題提起が行われ、義肢装具士の国家資格をとるだけではなく、国際的な義肢装具士のレベルを保証するISPO(国際義肢装具士協会)の「カテゴリー1」の重要性とともに、現在その認定に挑戦していることが報告されました。また「カテゴリー1」の認定を受けているオーストラリアのラトロープ大学との提携コースにすでに20人以上が留学し、それぞれ、アジア各国で活躍していることなども報告されました。

会場では、一般市民とともに、三田校の学生も参加。「障害を抱えている人の数とすでに治療を受けた人の数との差はどの程度あるのか」とか「義肢装具を作る材料などは十分にあるのか」「障害者のスポーツは発達しているのか」などといった質問を英語で直接ぶつけたり、通訳を通して尋ねるなど強い関心を示していました。

そのためシンポジウムは約1時間半も予定をオーバーし、午後5時過ぎまで継続されました。

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    Odom先生

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    内田先生

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    Sirirat先生

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    Wong先生

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