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【大阪保健福祉専門学校】第4回福祉力研究大会 高校生作文コンクール最優秀賞に朝田さん
2012.12.22
〈各学校の新着情報〉 大阪保健福祉専門学校
福祉・介護分野での人材の育成が喫緊の課題となる中、「第4回福祉力研究大会」(同実行委員会主催、大阪府、大阪市など後援)が12月18日(火)、大阪・なんばの難波御堂筋ホールで開かれ、福祉職をめざす専門学校生や高校生、福祉・介護施設の職員ら約500人が参加しました。
冒頭、浮舟大会会長が「急速な高齢化によって、今後2025年までに100万人以上の介護従事者の増加が求められています。この大会は福祉や介護の事業所で働く皆さんと、その道に将来進もうとする学生の皆さんの交流の場として発足し、今年で4年目を迎えました。本日の数々のプログラムが皆さんにとって何かプラスになればこの上ない喜びです」と述べ、開会の挨拶をおこないました。
次いで福祉職をめざす高校生を対象にした「高校生の作文コンクール」優秀作品の発表と表彰式が行われました。「絆(きずな)」をテーマに募集、近畿を中心に300通余りの作品が寄せられました。
最優秀賞に兵庫県立日高高等学校の朝田琴音さんの「親友の拳」、優秀賞に大阪市立淀商業高等学校の日笠優子さんの「絆」が選ばれ、それぞれが作品を朗読。浮舟会長から賞状と副賞を贈られました。このほか、6名が佳作に選ばれました。
音楽療法家の宮本啓子氏が福祉をめざす学生たちに特別指導
また知的障害児施設や老人保健施設、病院の末期がん病棟などで長年にわたって音楽療法にあたって来たNPO法人日本ミュージック・ケア協会の宮本啓子会長の特別講演「ミュージック・ケア体験~だれでも・どこでも・いつでも楽しめる音楽療法~」が行われました。
宮本さんは、知的障害を抱えた少年や医師に見放された末期がん患者など様々な人々が一緒に歌を歌ったり、リズムにのって身体を動かそうとすることで、3日は持たないといわれていた患者が何ヶ月も生きながらえたり、知的障害や認知症が改善したり、寝たきりの人が歩けるようになったケースなど、音楽のもつ力について、自らの活動体験を語りました。
そのあと、宮本さんは福祉や介護職をめざす学生たちに実際の音楽療法のやりかたを指導。「ペルシャの市場」や「カチューシャ」「クシコスポスト」などの音楽に合わせて皆で一斉に新聞紙を破いたり、くしゃくしゃにして協力しあいながら大きな音を作り上げていく面白さや、タンバリンや鳴子などで音とリズムを取っていく楽しさを教えると共に、ゆっくりしたテンポの音楽からアップテンポの音楽につなげる工夫などを台に乗って指揮をとりながら教授してゆきました。学生たちも曲を重ねるごとにノリノリになるなど、音楽療法の魅力を患者の気持ちになって、体験していました。
宮本さんは「音楽によって元気を取り戻せれば、周りの人も勇気づけるし、ケアする側も元気をもらえる。福祉の仕事は、互いにケアされ合う関係性にあるのですよ」「私や皆さんたちの仕事はその人がその人らしくいきるために、その人が持っている生命力を最後までキラキラと輝き花開かせてあげることを手助けすることだと思います」と語りかけ、学生たちや先生方からも共感の拍手が湧き起こっていました。
また、休憩をはさんで学生研究発表と業界研究発表がそれぞれ2題ずつ行われました。学生発表では、大阪保健福祉専門学校 社会福祉科の竹元文菜さんと豊久喬之さんが「地域生活定着支援センターにおける各連携の現状と展望~全都道府県のセンターを対象とした質問紙調査を通して~」を、また神戸医療福祉専門学校須磨校 社会福祉科の高岡千絵理さんが「精神障害者の社会参加について~ピアヘルプ活動の視点から~」をそれぞれ発表しました。
また業界研究では、施設で働く社会福祉士の大谷順康さんと大阪市立大大学院都市文化研究センターの広瀬美千代さんが「重症心身障害児施設入所者の両親の思い~インタビューを通して~」、同じく施設で働く社会福祉士、藤原有起さんが「精神障がい者の地域移行支援~他機関との連携を通して~」をそれぞれ発表しました。